デリケートゾーンの黒ずみはなぜ?原因とセルフケア4手順、受診の目安

下着を替えるときにふと目に入った、デリケートゾーンの色。
以前より黒ずんできた気がして、落ち着かない気持ちになる。
そんな経験から検索した方もいるのではないでしょうか。
人に聞きにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、黒ずみに関わる皮膚のしくみ、今日からできるセルフケア、セルフケアでは変えられないこと、そして受診の目安までをまとめました。
できることと、できないことを正直に整理したので、気になるところから読んでみてくださいね。
この記事の監修者
今回紹介するアイテム一覧
デリケートゾーンの黒ずみはなぜ起こる?まず結論から
皮膚の色の濃さには、メラニン(=皮膚の中で作られる黒い色素のこと)の量が関わっています。
日本皮膚科学会の一般向け解説でも、メラニンが多いと皮膚の色は黒くなり、量が多いほど色が濃く見えると説明されています。
皮膚の色の濃さには個人差があり、メラニンの量も関わっています。
ただし、気になる色の変化がメラニンによるものかどうかは、見た目だけでは判断できません。
ただ、デリケートゾーンの黒ずみが何によって起きているのかは、ひとつに決められません。
ただし、いつもと違う変化に気づいたときは、安易に自己判断せず、皮膚科専門医に相談するとよいとされています。
後半の「受診の目安」も、あわせて確認してみてください。
なぜ黒ずんで見えるの?知っておきたい皮膚の3つのしくみ
色のもとになるメラニンは、皮膚の中で作られる
メラニンを作っているのは、表皮のいちばん下の層にあるメラノサイト(=メラニンを作る細胞のこと)です。
皮膚の色の濃さには、メラニンの量が関わっています。
炎症とメラニンの関係と、皮膚への刺激
炎症とメラニンの関係を知る手がかりになるのが、日焼け。
日本皮膚科学会の解説では、日焼けで肌が黒くなるのは、炎症反応によってメラノサイトが刺激され、メラニンを大量に作った結果だとされています。
皮膚に触れたものが刺激になって起こる炎症を、接触皮膚炎(=いわゆる「かぶれ」のこと)といいます。
かぶれは、かゆみやヒリヒリ感を伴い、慢性化するとごわごわした皮膚に至る、というのが日本皮膚科学会の説明です。
また、角層(=皮膚のバリアの役割を果たしている層のこと)が傷んだところから、石けんなどの刺激になる物質が入りこむと、炎症が起こると考えられています。
日用品が原因のかぶれでは、原因に気づかないまま使い続け、湿疹が慢性化していることも少なくないそうです。
どの刺激がどのくらい関わっているのかは人によって違うので、原因をひとつに決めつけないことが大切です。
黒ずみのように見える、別の皮膚の状態
黒ずみだと思っていたものが、実は別の皮膚の状態だった、ということもあります。
ほくろは、褐色から茶色、黒色までさまざまな色になり、しみのような平らなものから盛り上がったものまで、形もさまざまです。
また、湿疹やいんきんたむしに似た見た目になる、皮膚の悪性腫瘍の一種(乳房外パジェット病)もあります。
日本皮膚科学会の解説によると、この腫瘍は60歳以上で多くなるといわれ、発生する場所は外陰部が最も多いとされています。
見た目だけで、自分で見分けようとしないでくださいね。
今日からできるセルフケア|刺激を増やさない洗い方と習慣
ここからは、毎日の生活のなかでできることを紹介します。
先にお伝えしておくと、これは黒ずみの色を変えるための方法ではありません。
目指すのは、刺激を増やさない習慣づくりです。
洗い方の4つの手順と、毎日の工夫
まずは、入浴のときの洗い方の一例から。
① ぬるま湯で、デリケートゾーンの外側をさっと流す
② 洗浄料を手にとり、よく泡立てる
③ 泡をのせて、指の腹でそっとなでるように洗う(洗うのは外側の皮膚の部分です)
④ 泡が残らないようにすすぎ、清潔なタオルをそっと押し当てて水気をとる
入浴後に乾燥が気になるときは、保湿をするという方法もあります。
洗い方以外では、次のような工夫があります。
・締めつけの少ない下着を選ぶ
・ナプキンやおりものシートは、こまめに取り替える
・汗をかいた日は、早めに着替える
・トイレのあとは、こすらず、そっと押さえるようにふく
・カミソリなどで自己処理をしたあとに赤みが出るときは、方法や回数を見直す
・新しく使い始めたものでかゆみや赤みが出ていないか、気にかける
かぶれについては、原因になっている刺激やアレルゲンを見つけて取り除くことが最も大切だとされています。
新しく使い始めたものでかゆみや赤みが出たときは、使うのをやめて、皮膚科で相談してみてくださいね。
フェムケア全体の基本は、フェムケアの正しいやり方と注意点をまとめた記事でも紹介しています。
妊娠中の方、産後まもない方、持病がある方や治療中の方は、ケアを始める前に主治医に相談してください。
やってはいけないNGケア
・ナイロンタオルやスポンジで、強くこする
・色を落とそうとして、一日に何度も洗う
・かゆみや赤みが出たものを、そのまま使い続ける
・赤み、ジクジク、かゆみがあるのに、セルフケアだけで済ませる
皮膚の色のもとになるメラニンは皮膚の中で作られるものなので、こすって落とす対象ではないんですよね。
「早くなんとかしたい」と思うほど、ついゴシゴシ洗いたくなるもの。
そんなときほど、泡でそっと洗う方法に切り替えてみてください。
毎日のケアに取り入れやすいアイテム
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料
デリケートゾーンをやさしく洗いたい方に向けた、無香料タイプのフェムゾーン用ソープです。
公式 otte c. デリケートゾーン 保湿美容液 フェミニンモイスチャーセラム
デリケートゾーンの乾燥が気になり、洗うケアだけでなく日々の保湿ケアも取り入れたい方に向けたフェミニンモイスチャーセラムです。
このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
セルフケアで変えられないこと|ここからは医療の領域
正直なところ、セルフケアでできることには限りがあります。
次のことは、毎日のケアでは変えられません。
・もともとの肌の色:メラニンの量の違いは、皮膚の色の違いのもとになっています。
洗い方や保湿は、この量を変えるためのケアではありません。
・すでにある黒ずみの色:この記事で紹介したセルフケアは、肌を清潔に保ち、乾燥や摩擦を減らすためのものです。
色そのものを変えることを目的にしたものではありません。
・かぶれや湿疹の見きわめ:かゆくてジクジクした湿疹は、ほかの湿疹の病気と区別することが大切だとされています。
診断と治療は、医療機関の領域です。
・しみやほくろの見きわめ:自分で判断せず、皮膚科で診てもらってください。
色がどうしても気になる場合は、医療機関で相談できる選択肢もあります。
セルフケアは「これ以上、刺激を増やさないための習慣」。
そう割り切っておくと、ケアに振り回されにくくなります。
受診の目安|こんなときは皮膚科へ
次のような場合は、セルフケアで済ませず、皮膚科専門医への受診や相談がすすめられています。
・ほくろやしみのように見える部分が、日本皮膚科学会の示す4つのチェック点(形が左右対称でない/境界がギザギザしている/色が均一でなく濃淡が混じっている/直径が6mm以上ある)のうち、2つ以上に当てはまる
・いつもと違うものが出てきた、色が黒い・赤い、触ると硬い、痛いといった変化に気づいた
・なかなかよくならず、繰り返すキズがある(早めの相談がすすめられています)
・赤くジクジクした部分があり、茶色や、白く色が抜けたところが混じっている
ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば、遠慮なく相談してください。
日本皮膚科学会の解説では、一見ほくろやしみに見える部分が、実際にはメラノーマ(=「ほくろのがん」と呼ばれるもののこと)である可能性もあるとされています。
女性では小陰唇や腟に生じることもある、というのが同じ解説の説明です。
かゆみが気になる方も、少し注意が必要です。
皮膚に何もできていないのにかゆみを感じる病気があり、陰部など限られた場所だけがかゆくなるタイプもあります。
この場合、肌の乾燥でかゆくなることもありますが、内臓の病気や内服薬などが原因になっていることもあるとされています。
かゆみが続くときも、皮膚科で相談してください。
妊娠中・産後の方で気になる症状がある場合は、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡を。
「こんな場所を診てもらうなんて」と、ためらう気持ちになるのは無理もないことです。
日本皮膚科学会の解説にも、外陰部のように人に見せにくい場所でも、皮膚科専門医に相談することをすすめる一文があります。
相談していいことなんだ、と思ってもらえたらうれしいです。
よくある質問
デリケートゾーンの黒ずみは、病気のサインですか?
皮膚の色の濃さにはメラニンの量が関わっていますが、気になる色の変化については、見た目だけで原因を決めつけないことが大切です。
ただ、しみやほくろに見える部分のなかには、診察が必要なものが含まれている可能性もあります。
形や境界、色のむら、大きさが気になるときや、いつもと違う変化に気づいたときは、皮膚科で相談してください。
こすって洗えば、黒ずみは落ちますか?
メラニンは、表皮のいちばん下の層にあるメラノサイトで作られています。
肌の表面についた汚れではないので、こすって落とすものではありません。
こすり洗いは摩擦を増やしてしまうので、泡でそっと洗う方法に切り替えてみてくださいね。
かゆみもあるときは、保湿をすればよいですか?
かゆみの原因は、ひとつではありません。
皮膚に何もできていないのにかゆい場合、肌の乾燥でかゆくなることもあれば、内臓の病気や内服薬などが原因になっていることもあるとされています。
保湿だけで済ませず、かゆみが続くときや強いときは、皮膚科を受診してください。
妊娠中や産後でも、同じセルフケアをしてよいですか?
妊娠中の方や産後まもない方は、体調も肌の状態も人によって違います。
自己判断で始めず、まずは主治医に相談してください。
かゆみや赤み、痛みなどの症状がある場合は、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡を。
まとめ
・皮膚の色の濃さにはメラニンの量が関わっていて、黒ずみの原因はひとつに決められない
・セルフケアでできるのは、こすらない洗い方など「刺激を増やさない習慣」まで。
色そのものを変えるものではない
・ほくろやしみに見える部分の変化、赤みやジクジク、続くかゆみがあるときは皮膚科へ
ひとりで抱えこまず、できることから少しずつ。
フェムケアの情報は、FemLife(フェムライフ)のトップページでも紹介しています。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考
・日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「メラノーマ(ほくろのがん) Q1」
・日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「メラノーマ(ほくろのがん) Q2」
・日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「メラノーマ(ほくろのがん) Q3」
・日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍 Q2」
・日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍 Q3」
・日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍 Q8」


















































