
「デリケートゾーンって、そもそもどう洗うのが正解なんだろう?」
そう思いながら、なんとなく自己流で済ませてきた方は多いのではないでしょうか。
ボディソープでゴシゴシ洗っていいのか、内側まで洗うべきなのか——人にはなかなか聞きにくいですよね。
実は、洗い方に迷っている女性はとても多いんです。
あなただけではありません。
この記事では、デリケートゾーンの正しい洗い方を3ステップで、そして避けたいNGケアまでやさしく解説します。
今日のお風呂から、そのまま実践できますよ。
先に結論からお伝えします。
デリケートゾーンは、外側(外陰部)だけを、ぬるま湯とやさしい泡で洗うのが基本です。
膣(ちつ)の内側は、洗う必要はありません。
「え、内側は洗わなくていいの?」と驚いた方もいるかもしれません。
でも、これはとても自然なこと。
むしろ、洗いすぎている方のほうが多いくらいなんです。
自己流でなんとなく洗ってきた——それは決して恥ずかしいことではありません。
学校でも家庭でも、なかなか教わる機会がない部分ですから。
毎日のケアには、デリケートゾーン専用のソープ・ウォッシュ のように、肌への刺激をおさえた専用アイテムを使う方法もあります。
まずは「やさしく洗う」ことを意識するところから始めてみてくださいね。
正しい洗い方を知る前に、「なぜやさしく洗うことが大切なのか」を知っておくと、ぐっと納得しやすくなります。
膣の内側には、自浄作用(=自分できれいな状態を保とうとするはたらきのこと)があります。
これは、膣内にすんでいる常在菌(=もともと体にすみついている菌のこと)のうち、乳酸菌の仲間が中心となって、膣内を弱酸性に保つことで成り立っています。
この弱酸性の環境が、雑菌の増えにくい状態を保ってくれているんですね。
内側まで洗ってしまうと、この大切な菌まで流れてしまい、本来のバランスがくずれる原因になります。
だから「内側は洗わない」が正解なんです。
デリケートゾーンの皮膚は、体のなかでもとくに薄く、刺激に弱い部分です。
顔と同じか、それ以上に繊細だと考えておくとよいでしょう。
顔をタワシでこすらないのと同じように、この部分もやさしく扱ってあげることが大切です。
ゴシゴシこすったり、1日に何度も洗ったりすると、必要なうるおいまで奪われてしまいます。
乾燥すると、かえってかゆみやムレが気になりやすくなることもあるんですよね。
一方で、ひだが入り組んでいるため、汗や皮脂などの汚れがたまりやすい部分でもあります。
だからこそ、「洗わない」ではなく「外側を、やさしく、ていねいに」が大事になります。
ここが、この記事でいちばん大切なところです。
むずかしいことは何もありません。
今日のお風呂からすぐに始められますよ。
手を清潔にして、泡をつくる
ソープを直接肌につけるのではなく、しっかり泡立ててから使います。
泡がクッションのようになって、摩擦をおさえてくれます。
外側を、前から後ろへ、やさしくなでる
指の腹を使って、外陰部のひだの間を、前(尿道側)から後ろ(肛門側)に向かってなでるように洗います。
逆向きに洗うと、おしり側の菌が前に移りやすいので、向きは大切なポイントです。
ぬるま湯でしっかりすすぐ
38度前後のぬるま湯で、洗い残しのないようにすすぎます。
熱すぎるお湯は乾燥のもとになるので避けましょう。
洗ったあとは、タオルでこすらず、そっと押さえて水気をとります。
頻度は、1日1回、入浴時だけで十分です。
反対に、次のようなケアは避けたほうが安心です。
「よかれと思って」やっていたことが、意外と逆効果だった——というケースは少なくありません。
心当たりがあっても大丈夫。
今日から、やさしいケアに切り替えていきましょう。
外出先やムレが気になるときは、さっと使えるシート・ミストタイプのアイテム を取り入れて、こまめに清潔を保つ方法もあります。
ここは、正直にお伝えしておきたい部分です。
デリケートゾーンの悩みには、セルフケアでととのえられることと、洗い方だけではどうにもならないことがあります。
この線引きを知っておくと、必要以上に悩まずにすみます。
こうした「日々のコンディション」は、やさしい洗い方でずいぶん変わってきます。
「洗い方を変えたのに変わらない」と感じたときは、あなたのケアが足りないのではなく、そもそもセルフケアの範囲を超えているのかもしれません。
においが気になるときの考え方については、フェムケアで始めるやさしい清潔ケアの記事 もあわせて読んでみてくださいね。
セルフケアでようすを見ていい範囲と、専門家に診てもらったほうがいい範囲があります。
次のような症状があるときは、婦人科への相談を考えてみてください。
何科に行けばいいか迷ったら、まずは婦人科で大丈夫です。
「こんなことで受診してもいいのかな」とためらう方は多いのですが、デリケートゾーンの悩みは、婦人科にとってごくありふれた相談です。
恥ずかしがる必要はまったくありません。
早めに相談したことで安心できた、という方もたくさんいます。
肌に合っていれば、1日1回の使用は問題ないと考えられています。
ただし、洗いすぎは乾燥のもと。
「1日に何度も」ではなく「1日1回、やさしく」を目安にしてみてください。
汗をあまりかいていない日など、コンディションによっては、ぬるま湯だけでも十分なこともあります。
ただ、皮脂や汚れがたまりやすい部分なので、気になるときは低刺激のソープを使い分けるのがおすすめです。
基本の考え方は同じで、「外側をやさしく」でOKです。
産後はホルモンの変化などで肌がゆらぎやすい時期でもあるので、いつも以上にこすらず、やさしく洗うことを意識してみてくださいね。
会陰(えいん)に傷や痛みがある場合は、無理に触らず、気になるときは産院に相談しましょう。
弱い水圧で外側を軽く流す程度なら問題ありませんが、強い水圧を長く当てたり、内側を洗ったりするのは避けましょう。
使いすぎると、必要なうるおいや菌まで流れてしまうことがあります。
最後に、今日の要点を振り返っておきましょう。
「ちゃんと洗わなきゃ」と頑張りすぎるより、力を抜いてやさしく——それが、デリケートゾーンとうまく付き合うコツです。
自分の体をていねいにケアする時間は、毎日をすこし心地よくしてくれます。
無理のない範囲で、今日から取り入れてみてくださいね。
フェムケアのアイテムや情報をもっと見てみたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページ ものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考