フェムケアでにおい対策。原因のしくみと今日からできる清潔ケア・受診の目安

ふと気になる、デリケートゾーンのにおい。
お風呂できちんと洗っているはずなのに、下着を替えるときや生理のとき、「もしかして」と感じて、ひとりで検索していませんか。
だれにも聞きにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、においに関係する体のしくみと、今日からできる清潔ケア、そして「ここからは医療機関へ」という受診の目安までを、順番に整理してお伝えします。
読み終えるころには、次にとればいい行動が見えてくるはずです。
この記事の監修者
今回紹介するアイテム一覧
フェムケアでにおいが気になるとき、まず知っておきたいこと
デリケートゾーンのにおいは、人には言いにくいけれど、決してめずらしい悩みではありません。
まず知っておきたいのは、においのすべてが「異常」なわけではない、ということです。
腟からは「おりもの」という分泌物が出ていて、これはもともと、かすかに甘酸っぱいにおいがすることが多いものです。
ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班が監修する情報サイト)によると、正常なおりものは、腟の中を酸性にして適度なうるおいをもたせ、細菌などの侵入を防ぐ大切なはたらきをしています。
ただし、においには「気にしすぎなくていいもの」と、「体からのお知らせ」の両方があります。
においの変化が、体調のサインになっていることもあります。
ですから、「自然なものだから大丈夫」と一律に言い切ることはせず、この記事では、しくみ・ケア・受診の目安を分けてお伝えしていきます。
次のような場合は、セルフケアではなく受診を考えてほしいサインです(くわしくは後半で説明します)。
・おりものの色が、茶・黄・緑色になっている
・いつもと違う強いにおいがある
・おりものの量が急に増えた
これらに当てはまるときは、記事の後半「受診の目安」を先に読んでいただいても大丈夫です。
なぜにおいが気になるのか、体のしくみから整理する
においが気になる背景には、いくつかの要因が関係していることがあります。
原因をひとつに決めつけず、「こういうことが関係していることがある」という形で見ていきましょう。
腟には「自浄作用」というしくみがあります
腟の中は、常にpH4前後の酸性に保たれていて、外からの菌の侵入や繁殖を防ぐようにはたらいています。
ヘルスケアラボでは、このはたらきを「腟の自浄作用(=腟がもともと備えている、自分を清潔に保つ力のこと)」と呼んでいます。
体調やホルモンのバランスが、においに関係することがあります
ヘルスケアラボによると、体調が悪かったり、女性ホルモンのバランスが崩れたりすると、この自浄作用が低下し、腟炎(=腟に炎症が起こる状態のこと)を発症することがあるとされています。
腟炎が起こると、おりものの色やにおいに変化が出ることがあります。
ムレや、ナプキンの使い方が関係することもあります
ヘルスケアラボのQ&Aでは、ナプキンを長時間使用していることで腟炎を起こすこともある、と説明されています。
今日からできるセルフケア
ここからは、毎日の暮らしの中でできるケアを整理します。
結果を約束するものではありませんが、デリケートゾーンを健やかに、清潔に保つための工夫として、できそうなものから取り入れてみてくださいね。
清潔に保つための手順
① 入浴のとき、外側(外陰部)をやさしく洗う
② 洗浄料を使う場合は、よく泡立ててから、手でそっと洗う
③ ぬるま湯で、泡をしっかり洗い流す
④ 洗ったあとは、やわらかいタオルで押さえるように水けをとる
ポイントは、ゴシゴシこすらないこと。
やってはいけないNGケア
・腟の内部まで洗うこと
・においが気になるからと、一日に何度も強く洗うこと
・ムレをそのままにすること
通気性のよい下着を選ぶ、生理用品やおりものシートをこまめに替える、といった工夫で、ムレにくい環境を保つ方法があります。
毎日のケアに迷ったら、基本の考え方をまとめた記事も参考になります。
あわせて読んでみてください。
毎日のケアに取り入れやすいアイテム
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
インティマM デリケートゾーン ウォッシュジェル マリーゴールドの香り 500ml
デリケートゾーンを毎日の入浴でやさしく洗い、清潔に保ちたい方のためのウォッシュジェルです。
YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料
デリケートゾーンをやさしく洗いたい方に向けた、無香料タイプのフェムゾーン用ソープです。
フェミニン コットン シート 無香料<5枚入り>
外出先や旅行・移動中に、デリケートゾーンの汚れが気になり、手軽にやさしく拭き取りたい方に向けたコットンシートです。
このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
セルフケアで変えられないこと
ここは、この記事でいちばん正直にお伝えしたいところです。
毎日の清潔ケアでできるのは、デリケートゾーンを健やかに、心地よく保つことまでです。
一方で、においの変化の奥に、腟炎などの体の状態が関係していることがあります。
その見極めや対処は、セルフケアの範囲ではなく、医療機関の領域です。
ヘルスケアラボでも、おりものの異常で多いのは腟炎であり、原因となる菌を調べる検査や、それに応じた治療が必要になる場合があると説明されています。
言い換えると、「洗い方を変えても、工夫をしても、においや症状が続く」ときは、ケアの努力が足りないのではなく、ケアでは届かない領域に入っている、ということです。
自分を責める必要はまったくありません。
その場合に必要なのは、がんばって洗うことではなく、相談する先を変えることなんですよね。
こんなときは受診を。
医療機関の受診の目安
次のような場合は、セルフケアを続けるのではなく、婦人科への受診を考えてみてください。
ヘルスケアラボで、腟炎を疑うサインとして挙げられている項目です。
・おりものの色が、茶・黄・緑色になっている
・いつもと違う強いにおいがある
・おりものの量が、すごく増えた
・生理中でないのに、おりものに血液が混じっている
おりものに特徴があるときは、カンジダ腟炎やトリコモナス腟炎などが疑われることがあります。
また、生理中でないのに血液が混じる場合には、子宮の病気が関係していることもあるとされています。
ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があるときは、相談して大丈夫です。
おりものや、においの悩みは、婦人科でよく相談される身近なテーマのひとつです。
「こんなことで行っていいのかな」とためらう必要はありません。
妊娠中の方や産後まもない方、持病があって治療中の方は、自己判断せず、まずはかかりつけの医療機関に相談してくださいね。
気になる症状があるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡してください。
よくある質問
洗えば洗うほど、においは気にならなくなりますか?
いいえ、必ずしもそうとは言えません。
外側をやさしく洗い、しっかりすすぐことを基本にしてみてください。
おりもののにおいは、どれくらいなら普通ですか?
正常なおりものは、かすかに甘酸っぱいにおいがすることが多いとされています。
量やにおいには個人差があります。
ふだんと比べて、色が変わった・強いにおいがする・量が急に増えた、といった変化があるときは、受診の目安として考えてみてください。
生理のときに、においが気になりやすいのはなぜですか?
ヘルスケアラボでも、ナプキンの長時間使用が腟炎につながることがあると説明されています。
市販のケア用品を使えば、においは消えますか?
においを「消す」ことを目的にするより、デリケートゾーンを清潔に、健やかに保つことを目的に考えるのがおすすめです。
そのうえで、においや症状が続くときは、ケア用品で対応しようとせず、受診を検討してください。
まとめ
最後に、要点を整理します。
・腟にはもともと自浄作用があり、正常なおりものには、かすかに甘酸っぱいにおいがある場合が多いとされています
・一方で、色・強いにおい・量の変化があるときは、体からのサインのことがあります。
その見極めとケアは医療機関の領域です
・セルフケアは「清潔に、健やかに保つ」ところまで。
気になる症状が続くときは、ためらわず婦人科へ相談してください
ひとりで抱えこまず、まずはできるケアから。
そして、迷ったら相談を。
デリケートゾーンのケアについてもっと知りたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてくださいね。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考
・女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修)「おりもの・かゆみ」
・女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修)「おりものが気になります。
デリケートゾーンのかゆみがひどいです」


























































