フェムケアの保湿はなぜ必要?乾燥の原因とやさしいケアの手順

デリケートゾーンがなんだかカサついて、むずむずする。
下着がこすれてヒリッとする。
顔や体は保湿しているのに、ここのケアはどうしたらいいのか分からない。
そんなふうに感じている30代・40代の方は少なくありません。
人に聞きにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、デリケートゾーンが乾燥する理由と、今日からできるやさしい保湿の手順、そして受診の目安までを整理してお伝えします。
まずは「なぜ乾くのか」から、いっしょに見ていきましょう。
この記事の監修者
今回紹介するアイテム一覧
フェムケアの保湿って、結局なにをすればいいの?
結論からお伝えすると、デリケートゾーンの保湿でまず大切なのは、「ゴシゴシ洗いすぎないこと」と「洗ったあとにうるおいを補うこと」の2つです。
顔のスキンケアと発想は似ていて、やさしく洗って、そのあとに保湿する。
この流れが基本になります。
ただし、ここはとてもデリケートな場所です。
かゆみ・ヒリつき・おりものの変化・出血などをともなうときは、乾燥だけが理由とは限りません。
気になる症状があるときは、保湿でなんとかしようとする前に、婦人科などの医療機関に相談してくださいね。
その見分け方は、記事の後半でくわしくお伝えします。
なぜデリケートゾーンは乾燥しやすいの?
「体の中でも、どうしてここだけ乾くの?」と思う方も多いかもしれません。
実は、デリケートゾーンの乾燥には、いくつかの背景が関係していることがあります。
女性ホルモンの変化が関係していることがあるから
肌のうるおいには、女性ホルモン(エストロゲン)が関わっています。
日本女性医学学会の一般向け解説によると、更年期にみられる皮膚の乾きや、むずむずするような感覚は、閉経にともなう女性ホルモン(特にエストロゲン)の分泌低下と少なからず関係があるとされています。
皮膚は、子宮や卵巣などの生殖器をのぞくと最大のエストロゲンの標的臓器であることも示されています。
洗いすぎが、かえって乾燥につながることがあるから
「清潔にしなきゃ」という気持ちから、つい念入りに洗ってしまう。
これは多くの方がやりがちなことです。
清潔さと、洗いすぎないこと。
このバランスが、乾燥を考えるうえでの一つのポイントになります。
今日からできる、やさしい保湿の手順
ここからは、毎日のケアとして取り入れやすい方法をお伝えします。
結果を約束するものではありませんが、肌への刺激を減らす工夫の一例として、無理のない範囲で試してみてくださいね。
洗い方のポイント
① 洗浄料は、手のひらでよく泡立てる
② 指の腹を使って、泡でそっと包むように洗う
③ ぬるま湯で、泡をしっかり洗い流す
④ 洗うのは外側だけにして、腟の中までは洗わない
ゴシゴシこすらず、「泡でなでる」くらいの力加減がちょうどよい、と考えてみてください。
デリケートゾーンのにおいが気になる方へ、フェムケアで始めるやさしい清潔ケアの記事でも、清潔ケアの考え方にふれています。
あわせて読んでみてくださいね。
保湿のポイント
洗って水気をやさしく押さえたあとに、うるおいを補います。
・清潔な手で、やさしくなじませる
・こすらず、押さえるようにして肌になじませる
・塗るのは、外側の皮膚の部分まで
顔の保湿と同じように、「洗ったら、うるおす」をワンセットにすると、習慣にしやすくなります。
やってはいけないNGケア
良かれと思ってやっていることが、逆に刺激になってしまうこともあります。
次のようなケアは避けましょう。
・ナイロンタオルやスポンジでゴシゴシこする
・腟の中まで石けんや洗浄料で洗う
・ボディ用の洗浄力が強いものでしっかり洗う
・においが気になるからと、1日に何度も洗う
「物足りないかな」と感じるくらいでも、この場所には十分なことが多いんですよ。
毎日のケアに取り入れやすいアイテム
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
フェミニン マッサージミルク <ローズ&イランイラン>125mL
デリケートゾーンやヒップ、下着のしめつけなどで乾燥が気になる部分を、毎日の保湿とマッサージでやさしくケアしたい方に向けたマッサージミルクです。
フェミセラオイル 50mL
デリケートゾーンの乾燥が気になり、日々の保湿ケアやマッサージを心地よく取り入れたい方のためのフェムゾーン用オイルです。
フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
このほかのアイテムは、保湿ジェル・クリームの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
セルフケアで変えられること、変えられないこと
ここは、正直にお伝えしておきたい大切な部分です。
一方で、セルフケアだけでは対応できないこともあります。
たとえば、かゆみやヒリつきが続く背景に、感染症などの別の原因が隠れていることがあります。
保湿はあくまで「毎日の心地よさを整えるための習慣」です。
症状をなくす・治すためのものではない、ということは、知っておいていただけたらと思います。
「ここから先は、ひとりでがんばらなくていい部分」。
そう考えると、少し気持ちが軽くなりませんか。
こんなときは受診を。
医療機関に相談する目安
次のような症状があるときは、保湿でようすを見ようとせず、医療機関に相談することをおすすめします。
・かゆみやヒリつきが続く、だんだん強くなる
・おりものの色やにおい、量にいつもと違う変化がある
・出血や、強い痛みがある
・尿が出にくい、排尿してもすっきりしない状態が続く
このうち尿のトラブルについては、日本女性医学学会の一般向け解説でも、尿がきわめて出にくい、残尿が多いといった状況が続く場合には泌尿器科を受診して詳しく調べることがすすめられています。
デリケートゾーンの症状は、婦人科や皮膚科、泌尿器科などで相談できます。
「何科かな」と迷ったときは、まず婦人科に相談してみるとよいでしょう。
ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば、相談して大丈夫です。
デリケートな場所のことは、誰にとっても話しにくいものです。
でも、こうした相談は医療機関にとってめずらしいものではありません。
「相談してもいいことなんだ」と思って、肩の力を抜いて受診してくださいね。
なお、妊娠中の方や産後まもない方、持病があって治療中の方は、セルフケアを始める前に、まずはかかりつけの医師に相談してください。
気になる症状があるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡しましょう。
よくある質問
Q1. 保湿はどのくらいの頻度ですればいいですか?
明確な回数の決まりはありません。
入浴後など、肌がきれいな状態のときに、乾燥が気になったら取り入れる、というくらいの気持ちで大丈夫です。
個人差があるので、ご自身の肌の感覚に合わせて無理のない範囲で続けてみてくださいね。
Q2. 腟の中にも塗ったほうがいいですか?
いいえ。
保湿のケアは、外側の皮膚の部分までで十分です。
腟の中はもともとうるおいが保たれている場所なので、自己判断で中まで塗るのは避けましょう。
気になる症状があるときは、医療機関に相談してください。
Q3. 妊娠中や産後でも保湿していいですか?
妊娠中・産後は体の状態が大きく変化する時期です。
使ってよいか迷うときは、自己判断せず、まずはかかりつけの医師に相談してください。
気になる症状があるときは、次の健診を待たずに連絡しましょう。
Q4. かゆみがあるのですが、保湿で治りますか?
かゆみの背景には、乾燥以外の原因が隠れていることもあります。
保湿で様子を見るのではなく、かゆみが続くときは医療機関に相談してください。
自己判断で市販薬を使う前に、一度みてもらうと安心です。
まとめ
最後に、今日のポイントを振り返ります。
・ケアの基本は「やさしく洗って、うるおいを補う」こと。
ゴシゴシ洗いは避けましょう
・かゆみ・におい・出血・尿のトラブルなど、気になる症状があるときは、保湿で済ませず医療機関へ
人に聞きにくい悩みだからこそ、正しい知識が、いちばんの安心になります。
できることから、気負わずに始めてみてくださいね。
フェムケア全般の考え方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考




























































