
ナプキン、タンポン、月経カップ、吸水ショーツ……生理用品の種類が増えて、結局どれを選べばいいのか分からなくなっていませんか。
人にはなかなか聞きづらいテーマだけに、昔からなんとなく同じものを使い続けている、という方も多いと思います。
実は、自分に合う生理用品を選びきれずにモヤモヤしている方は、とてもたくさんいます。
この記事では、代表的な生理用品それぞれの特徴と、経血量や生活シーンに合わせた選び方の考え方を、中立的に整理してお伝えします。
読み終わるころには、あなたにとっての「選ぶ基準」が見えてくるはずです。
生理用品を選ぶときの答えを先にお伝えすると、**「正解はひとつではない」**というのが正直なところです。
いま日本で使われている生理用品は、大きく分けて次の5タイプ。
どれが優れているというよりも、経血量・生活スタイル・肌質の3つによって、合うものが変わってきます。
日によって使い分けている方も多く、これはとても自然なことなんですよね。
まずは「自分の生活にどれが合いそうか」という視点で読んでみてください。
毎日のケアには、生理ケア用品のカテゴリ のように、タイプ別のアイテムをまとめて見比べる方法もあります。
ここからは、5タイプそれぞれの特徴を見ていきます。
「どんな仕組みで、どんなシーンに向くのか」を知っておくと、選ぶときに迷いにくくなります。
もっとも定番で、初めての方でも扱いやすいタイプです。
下着に貼って経血を吸収するしくみで、量や長さ(昼用・夜用)のバリエーションが豊富。
交換のたびに状態を確認できるので、経血量を把握しやすいのも利点です。
一方で、長時間つけっぱなしにするとムレやすく、肌が弱い方はかぶれの原因になることもあります。
膣内に挿入して経血を吸収するタイプ。
装着中の表面のムレを感じにくく、プールや温泉、スポーツのときに選ばれることが多いアイテムです。
ただし、注意したいのがTSS(=トキシックショック症候群のこと。
細菌の毒素による急性の症状)。
長時間の連続使用はリスクを高めるとされ、製品の使用上の注意でも、1回の使用は8時間を超えないこと、ナプキンと交互に使うことなどが案内されています(参考:PMDA)。
医療用シリコンなどでできた容器を膣内に入れ、経血を「ためて」捨てるタイプ。
洗って繰り返し使えるものが多く、ゴミが少ないのが特徴です。
慣れるまで少し練習が必要で、外出先では洗いにくいという声もあります。
カップも長時間の使用でTSSの可能性があるため、製品ごとに定められた使用時間(多くは8〜12時間以内)を守ることが大切です。
ショーツ自体が経血を吸水する構造になったタイプ。
ナプキンのズレやムレが気になる方、少量の日やナプキンとの併用に向いています。
あくまで「吸水」という機能を持つ下着なので、量の多い日は他のアイテムと組み合わせると安心です。
洗濯して繰り返し使えます。
繰り返し洗って使える布タイプや、少量の日・おりもの用の薄いシート。
肌ざわりを重視したい方に選ばれています。
こまめな交換と洗濯の手間はかかりますが、直接肌に触れる素材を選びたい方に向いています。
ここが今回いちばんお伝えしたいところです。
生理用品は「1種類に決める」のではなく、その日の量とシーンで使い分けるのがいちばん快適だからです。
交換の目安は、量にかかわらず「こまめに」。
ナプキンは数時間おき、タンポンや月経カップは製品の定めた時間内での交換を守ってくださいね。
外出先ですぐに洗ったり替えたりしにくいときは、外出時に使えるシート・ミストのアイテム を携帯しておくと、気持ちよく過ごしやすくなります。
また、ナプキンのズレやゴワつきが気になる方は、吸水ショーツなどインナー・ショーツのカテゴリ を選択肢に入れてみるのもおすすめです。
肌が弱い方・かぶれやすい方は、次の点を意識してみてください。
逆に、避けたいNGケアはこちら。
ここは正直にお伝えしておきたいところです。
生理用品は、経血を受け止めたり吸収したりする道具であって、経血の量そのものや月経周期の乱れを変えるものではありません。
たとえば「最近、急に量が増えた」「レバーのような血の塊が続く」「においが以前とはっきり変わった」——こうしたサインは、どの生理用品を選んでも解決する種類のものではなく、体からのお知らせかもしれません。
においについても、生理用品で「消す」ことはできません。
できるのは、こまめな交換と清潔な習慣で、気になりにくい状態を保ちやすくするところまで。
かゆみやかぶれが数日たっても引かないときも、セルフケアだけで様子を見続けるより、医療の力を借りたほうが早い場面があります。
「ここまではセルフケアで快適にできる」「ここからは相談したほうがいい」——この線引きを知っておくことが、遠回りしないコツなんですよね。
次のようなときは、我慢せず婦人科で相談してみてください。
過多月経(=月経の出血量が異常に多い状態のこと)や、ほかの原因が隠れていることもあります。
日本産科婦人科学会の用語では、過多月経はおおむね1回の総経血量が140ml以上とされますが、量を自分で測るのは難しいもの。
上のような「体感の目安」で気になったら、受診の理由として十分です(参考:日本産科婦人科学会)。
また、タンポンや月経カップの使用中に、突然の高熱・発疹・倦怠感・嘔吐などが出た場合は、TSSの可能性があります。
すぐに使用を中止し、産婦人科を受診してください。
相談先は基本的に**婦人科(産婦人科)**です。
「こんなことで行っていいのかな」と迷うかもしれませんが、生理の悩みは婦人科がいちばん扱い慣れているテーマ。
気軽に相談していい場所なんですよ。
一般的には、使い方がシンプルなタンポンから試す方が多いです。
月経カップは繰り返し使える一方、折りたたんで入れる・洗うといった慣れが必要。
まずはタンポンで膣内タイプの感覚に慣れてから、カップに進むという順番も選びやすいですよ。
どちらも使用時間の目安は必ず守ってくださいね。
量や商品によります。
少量の日や終わりかけなら1枚で過ごせることもありますが、量の多い日はナプキンやタンポンとの併用が安心です。
まずは家で過ごす日に試して、自分の量に合う使い方を確かめてみるのがおすすめです。
においの多くは、経血が長く肌や下着にとどまることで気になりやすくなります。
こまめな交換と、デリケートゾーンをやさしく洗う習慣で、気になりにくい状態を保ちやすくなります。
強くこすったり洗いすぎたりすると逆効果になることもあるので、やさしくが基本です。
ムレの時間を減らすことが第一です。
交換の間隔を短くする、通気性や肌ざわりのよいタイプに変える、吸水ショーツなど下着タイプを併用するなどを試してみてください。
それでもかぶれが続く・悪化する場合は、自己判断で市販のケアを重ねる前に、婦人科や皮膚科で相談しましょう。
最後に要点を整理します。
自分に合う組み合わせが見つかると、生理期間はぐっと過ごしやすくなります。
いろいろなタイプを気軽に見比べたいときは、FemLife(フェムライフ)のトップページ からのぞいてみてくださいね。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考