
「産後、生理がなかなか戻らなくて心配」「逆に思ったより早く来て戸惑っている」——出産を終えて赤ちゃんとの生活が始まると、自分の体の変化について、誰にどう聞けばいいのか分からなくなりますよね。
実は、産後の生理がいつ再開するかには大きな個人差があって、同じ悩みを抱えている産後のみなさんは、とても多いんです。
この記事では、生理再開の時期の目安と授乳との関係、再開後に起こりやすい変化、そして受診を考える目安までを、順番に整理してお伝えします。
読み終えるころには、今の自分の状態をおだやかに受けとめられるはずです。
先に結論からお伝えすると、産後の生理が再開する時期にはとても大きな個人差があります。
「何ヶ月で来るのが正解」という決まった正解はなく、早い人も遅い人も、どちらも自然な範囲です。
大まかな目安として、授乳をしていない場合は産後半年くらいから再開することが多く、授乳をしている場合は1年以上生理がこないことも珍しくありません。
授乳をしていない方だと、産後1〜2ヶ月ほどで戻る方もいます。
つまり「産後3ヶ月で戻った」も「1年以上来ていない」も、どちらもよくあることなんですね。
まずは、焦らなくて大丈夫だと知っておいてください。
再開のタイミングは自分では選べないので、いつ来てもあわてないよう、産後用のショーツや吸水タイプの下着、肌にやさしいナプキンなどを少し備えておくと安心です。
こうした日々のケアに使えるアイテムは、生理ケア用品のカテゴリ にもまとめられています。
産後は、体が「妊娠前の状態」に少しずつ戻っていく途中の時期です。
生理の再開はそのサインのひとつですが、戻る早さは体の回復ペースや授乳の状況によって変わります。
周りのママと比べて早い・遅いがあっても、それだけで良し悪しは決まりません。
あくまで自分の体のペースとして受けとめてみてくださいね。
では、どうして人によってこれほど差が出るのでしょうか。
主な理由を整理してみます。
いちばん大きく関わるのが、授乳中に多く分泌されるプロラクチン(=母乳をつくるよう乳腺にはたらきかけるホルモンのこと)です。
このホルモンには、母乳をつくる作用と同時に、卵巣のはたらきを抑えて排卵を起こしにくくする作用があります。
そのため、母乳育児をしている間は生理が止まりやすく、この状態は「授乳性無月経」と呼ばれます。
授乳の回数が多いほどプロラクチンが高く保たれやすく、再開が遅くなる傾向があります。
母乳の量や授乳の頻度によっても、再開の時期は変わってきます。
夜間の授乳が減ったり、離乳食が始まって授乳回数が減ったりすると、そのタイミングで再開する方も少なくありません。
出産後は、子宮や卵巣が回復していく途中で、女性ホルモンのバランスもまだ安定していません。
そのため、再開しても最初の数回は周期がバラバラだったり、一度来たのにまた間隔が空いたりすることもあります。
これも回復の途中経過として起こりやすい変化です。
「早く再開させる確実な方法」はありませんが、体をいたわりながら、来たときにあわてないよう整えておくことはできます。
産後のみなさんが今日から意識しやすいことをまとめました。
冷えや生理再開後の不調が気になる方に向けては、温活・冷えケアのアイテム一覧 のようなグッズを日常に取り入れる方法もあります。
あくまで「こういう選択肢もある」という程度に、気楽に見てみてください。
ここは正直にお伝えしたい部分です。
生活を整えることは体の回復を支えてくれますが、生理の再開時期そのものを、セルフケアで自由にコントロールすることはできません。
プロラクチンの分泌や卵巣機能の回復ペースは、下着や食事や温めで動かせるものではないからです。
また、「授乳をやめたのに戻らない」「妊娠の可能性がないのに長く来ない」といった場合、その背景にはホルモンや別の要因が関わっていることもあります。
その見きわめは、セルフケアの範囲を超えた医療の領域です。
だからこそ、この記事でお伝えできるのは「安心して待てる範囲」と「相談したほうがよいサイン」の線引きまで。
ここから先で気になることがあれば、次の受診の目安を参考にしてください。
次のようなときは、一度婦人科(産婦人科)で相談してみると安心です。
相談先は婦人科・産婦人科が基本です。
「こんなことで受診してもいいのかな」と迷う方も多いのですが、産後の体の相談は、婦人科にとってごく日常的なことです。
不安を抱えたまま一人で悩むより、気軽に聞いてみるくらいの気持ちで大丈夫。
それだけで、ぐっと気持ちが軽くなることもありますよ。
来る方もいます。
授乳中は生理が止まりやすいものの、すべての方に当てはまるわけではありません。
母乳をあげていても再開する方はいますし、その場合も心配しすぎなくて大丈夫です。
そうとは限りません。
生理が再開する前に、先に排卵が起こっていることがあるためです。
次のお子さんをまだ考えていない場合は、生理の有無にかかわらず避妊を意識しておくと安心です。
避妊の方法は、産後の体に合うものを婦人科で相談できます。
産後しばらくは、ホルモンバランスが安定するまで周期が乱れやすい時期です。
数回で落ち着いてくる方が多いですが、いつまでも不規則さが続く・不安が強いといったときは、婦人科で相談してみてください。
「量や味が変わった気がする」という声もありますが、感じかたには個人差が大きく、はっきりしたことは分かっていません。
母乳が出にくいと感じるときは、水分・栄養・休息を意識しつつ、気になれば助産師さんや医療機関に相談してみてくださいね。
最後に要点を振り返ります。
産後の体は、あなたのペースで少しずつ戻っていきます。
焦らず、いたわりながら過ごしてくださいね。
フェムケアの情報やアイテムを探したいときは、FemLifeのトップページ ものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考