デリケートゾーンの正しいケアとは?洗い方の基本と受診の目安

デリケートゾーンのこと、気になっているのに誰にも聞けないまま、なんとなく自己流でケアしている方は多いのではないでしょうか。
におい、かゆみ、ムレ、乾燥。
産後や年齢を重ねるなかで、前とは違う変化を感じている方もいるかもしれません。
人に聞きにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、デリケートゾーンの基本的なしくみと、毎日のやさしいケアの考え方、そして「ここからは医療機関へ」という受診の目安までを、順番に整理してお伝えします。
自分のからだと向き合う、小さな一歩にしてみてくださいね。
この記事の監修者
今回紹介するアイテム一覧
デリケートゾーンのケアで、まず知っておきたいこと
デリケートゾーンを洗うときは、強くこすらず、刺激を与えないようにすることを意識しましょう。
まずは「変化があること自体は、おかしなことではない」と知っておくことが、安心への第一歩です。
ただし、かゆみ・におい・おりものの変化・出血・痛みといった症状は、体質や生活習慣だけでなく、病気が関係していることもあります。
「よくある悩みだから大丈夫」と決めつけず、気になる症状が続くときは、あとで触れる受診の目安を参考にしてくださいね。
なぜデリケートゾーンの悩みは起こるのか
デリケートゾーンの不快感には、さまざまな原因が考えられます。
ここでは、関係しているといわれる主な要因を整理してみます。
ムレや摩擦といった外からの刺激
通気性を意識することが、ひとつの工夫になります。
女性ホルモンの変化
女性のからだは、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモン(=卵巣から分泌され、月経や妊娠、心身の状態に関わるホルモンのこと)の影響を受けています。
厚生労働省の情報サイトによると、エストロゲンには肌のつややハリを保つ働きがあるとされています。
そして40代以降の年代では、女性ホルモンの減少に関わる変化として、皮膚の乾燥や粘膜の萎縮がかかりやすい症状のひとつに挙げられています。
産後の心身の変化
出産のあとは、心とからだに大きな変化が起こる時期です。
厚生労働省の情報サイトでは、産後はマタニティブルーズ(情緒不安定や涙もろさ、抑うつ気分、不安感など)が起こることがあり、夜間の授乳などで睡眠不足になりやすいと説明されています。
心身に余裕がない時期は、自分のケアがどうしても後回しになりがち。
「今は手をかけられなくて当たり前」と、自分を責めないことも大切です。
月経にともなう変化
月経の前後は、女性ホルモンのバランスが変化する時期です。
生理用品をこまめに替えるなど、清潔を保ちやすい環境を整えることが、ひとつの工夫になります。
今日からできるデリケートゾーンのセルフケア
ここからは、毎日の生活のなかで取り入れやすいケアの考え方をまとめます。
やさしい洗い方の手順
① 洗浄料は、手のひらでよく泡立てる
② 外側の部分を、泡で包むように、指の腹でそっと洗う
③ ぬるま湯で、泡をしっかり洗い流す
④ やわらかいタオルで、こすらずに押さえるように水気をとる
ポイントは、強い力を入れないことと、内側まで洗い込もうとしないことです。
ゴシゴシ洗いたくなる気持ちはよく分かります。
でも、ここでは「物足りないくらい」がちょうどいいんですよね。
やってはいけないNGケア
・熱すぎるお湯を、勢いよく長時間あてること
・ナイロンタオルやスポンジで、強くこすること
・においが気になるからと、1日に何度も洗うこと
・ぬれたままの下着やナプキンを、長時間つけたままにすること
ケアの方法を見直すことはできますが、気になる症状がある場合は自己判断せず、医療機関に相談してください。
生活のなかでできる工夫
・通気性のよい素材の下着を選んでみる
・ムレを感じたら、こまめに下着やナプキンを替える
デリケートゾーンのにおいが気になる方は、清潔ケアの考え方をまとめたデリケートゾーンのにおいが気になる方へ、フェムケアで始めるやさしい清潔ケアもあわせて読んでみてください。
毎日のケアに取り入れやすいアイテム
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
インティマM デリケートゾーン ウォッシュジェル マリーゴールドの香り 500ml
デリケートゾーンを毎日の入浴でやさしく洗い、清潔に保ちたい方のためのウォッシュジェルです。
YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料
デリケートゾーンをやさしく洗いたい方に向けた、無香料タイプのフェムゾーン用ソープです。
このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
セルフケアで変えられないこと
ここは、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
毎日のケアは、病気の診断や治療に代わるものではありません。
セルフケアは、病気を見つけたり治したりするものではありません。
たとえば、かゆみ・強いにおい・おりものの変化・出血・痛みといった症状の裏には、体質や生活習慣だけでなく、感染症などの病気が隠れていることもあります。
こうした症状に対して、洗い方を変えたり保湿をしたりすることで「様子を見れば治る」と自己判断してしまうのは、いちばん避けたいことなんです。
セルフケアを続けても症状が変わらない、あるいは気になる症状があるときは、ケアでなんとかしようとするのではなく、医療機関で相談する段階だと考えてください。
「ここまでは自分で、ここからは専門家に」。
この線引きを持っておくことが、結果的にいちばんの安心につながります。
こんなときは受診を。
デリケートゾーンの受診の目安
次のような症状があるときは、自己判断で済ませず、医療機関への相談を検討してください。
・かゆみやヒリヒリする痛みが続く、または強い
・おりものの色・量・においに、いつもと違う変化がある
・月経の時期以外の出血(不正出血)がある
・下腹部の痛みや発熱をともなう
ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば、相談して大丈夫です。
デリケートゾーンの悩みは、相談しづらさから受診を見送ってしまう方も少なくありません。
でも、こうした症状は人に相談していいことですし、医療機関は日常的にこうした悩みを受けている場所です。
恥ずかしいことではありません。
相談先としては、かゆみ・おりもの・出血などは婦人科・産婦人科が入口になります。
妊娠中の方、産後まもない方、持病がある方や治療中の方は、自己判断でケア用品を使う前に、まず主治医に相談してください。
妊娠中・産後の方で気になる症状があるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡しましょう。
よくある質問
デリケートゾーンは石けんで洗ったほうがいいですか?
洗うのは外側の部分だけで十分とされ、内側まで洗い込む必要はないと考えられています。
強くこすらず、泡でやさしく洗い、よくすすぐことを意識してみてください。
洗い方や洗う頻度が気になる場合は、婦人科で相談することもできます。
デリケートゾーンの乾燥は、年齢と関係ありますか?
関係していることがあります。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンには肌のつややハリを保つ働きがあるとされ、40代以降の年代では女性ホルモンの減少に関わる変化として、皮膚の乾燥や粘膜の萎縮が症状のひとつに挙げられています。
気になる場合は、無理に我慢せず医療機関で相談してみてください。
産後にデリケートゾーンの不調を感じます。
ケアしてよいですか?
産後は心身ともに大きく変化する時期です。
市販のケア用品を使う前に、まずは主治医に相談してください。
産後は睡眠不足などで心身に余裕がなくなりやすい時期でもあるので、つらさが続くときはひとりで抱えず、医療機関に相談することをおすすめします。
かゆいとき、洗えば治りますか?
かゆみは、ムレや摩擦などの刺激だけでなく、感染症などの病気が関係していることもあります。
洗ってよくなるとは限らず、かゆみが強いときや続くときは、刺激を避けたうえで医療機関を受診してください。
まとめ
デリケートゾーンを洗うときは、洗いすぎや強い摩擦を避けることを意識しましょう。
毎日のケアでできるのは刺激を減らすところまでで、気になる症状が続くときは医療機関へ相談するのが安心です。
人に聞きにくい悩みだからこそ、正しい知識を味方に、自分のからだをやさしくいたわってあげてくださいね。
フェムケアの始め方や考え方をもっと知りたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考
・厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト「女性ホルモンとライフステージ」
・厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト「月経について」

















































