
「フェムテックって最近よく聞くけれど、結局どういう意味なんだろう」。
ニュースやSNSで目にして、気になって検索してみた。
そんな方が多いのではないでしょうか。
言葉だけが先に広まっていて、自分の生活にどう関係するのか、何から始めればいいのかは、意外とわかりにくいですよね。
よく知らないことを人に聞くのは気がひけるもの。
だからこそ、ひとりで調べているあなたのために、やさしく整理していきます。
この記事では、フェムテックの意味、よく混同される「フェムケア」との違い、そして今日から無理なく始められることまでをまとめました。
肩の力を抜いて、読み進めてみてくださいね。
フェムテックとは、女性(female)と技術(technology)を組み合わせた言葉です。
たとえば、月経周期を記録・予測するスマホアプリ。
体調の波を見える化するウェアラブル端末。
こうしたものが、フェムテックの代表例としてよく紹介されます。
むずかしく考えなくて大丈夫です。
「これまで我慢したり、ひとりで抱えたりしがちだった女性の体のことを、もっと扱いやすくする道具やしくみ」。
まずは、そのくらいのイメージで十分です。
厚生労働省の情報サイトによると、女性ホルモンにはおもに卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンがあり、この2つは排卵や月経をコントロールするだけでなく、心身に大きく影響するとされています。
そして、女性ホルモンの分泌の変化によって、ライフステージごとにかかりやすい症状が違ってくるといわれています。
検索していると、「フェムテック」と似た言葉で「フェムケア」もよく出てきますよね。
実は、この2つは少し意味合いがちがいます。
・フェムケアは、デリケートゾーンのケアをはじめ、女性が自分の体をいたわる習慣やアイテム全般を指して使われることが多い言葉です
線引きがきっちり決まっているわけではなく、重なる部分もあります。
ただ、「アプリやデバイスなどの技術寄りの話がフェムテック」「毎日のセルフケア寄りの話がフェムケア」と、ざっくり分けて考えると整理しやすいです。
この記事を読んでいる方の多くは、「特別な機械より、まず自分でできることから知りたい」という気持ちかもしれません。
その場合は、フェムケア(日々のセルフケア)から入るのが、いちばん始めやすい入り口です。
フェムケアそのものについては、こちらの記事でも詳しくまとめています。
フェムテックやフェムケアに触れる前に、まず知っておきたいのが「自分の体に何が起きているのか」です。
ここでは、多くの人が関わる3つのテーマを、公的な情報にそって見ていきます。
月経は、長い年月つき合っていくものです。
厚生労働省の情報サイトでは、正常な月経の目安として、周期は25〜38日、出血期間は3〜7日とされています(経血量には個人差があります)。
同サイトによると、月経前や月経中の不調には病気が潜んでいることもあり、少しでも「異常かも?」と感じたら、早めに婦人科・産婦人科を受診することがすすめられています。
月経周期を記録するアプリは、こうした「自分の月経を知る」ことを助けてくれる、身近なフェムテックのひとつです。
妊娠・出産は、体に大きな変化をもたらすライフイベントです。
こうした変化は、気になりながらも「病院に行くほどでもない気がする」と感じて、ひとりで抱えこんでしまいやすいところ。
だからこそ、正しい情報を知っておくことが、安心につながります。
更年期も、フェムテックがよく取り上げるテーマです。
厚生労働省の情報サイトによると、更年期とは閉経の前後約5年ずつの10年くらいを指し、日本人の平均閉経年齢は50.5歳のため、一般的には45〜55歳頃とされています。
更年期の不調には、卵巣機能の低下による女性ホルモンの減少に加え、性格や体質、環境的な要因なども関係するとされています。
同サイトでは、症状の程度には個人差が大きいとされており、肩こりやホットフラッシュ、睡眠の悩みなど、現れ方は人それぞれです。
厚生労働省の情報サイトでは、40代以降にみられる症状として、皮膚の乾燥や粘膜の萎縮などが挙げられています。
ここからは、特別な機械がなくても始められる、日々のセルフケアを紹介します。
「フェムテックって何だか大がかりそう」と感じていた方も、まずはここからで大丈夫です。
フェムケアの第一歩は、アイテムをそろえることではなく、自分の体の状態を知ることです。
① 月経の周期や体調の波を、手帳やアプリに書きとめてみる
② 「いつもと違う」と感じたサインをメモしておく
③ 気になることがあれば、受診のときに伝えられるようにしておく
こうして記録しておくと、自分のリズムが少しずつ見えてきます。
ケアの基本は「ゴシゴシこすらない」「清潔とうるおいを保つ」こと。
① 洗浄料はよく泡立ててから使う
② 手でそっとなでるように洗う
③ ぬるま湯でやさしく流す
④ タオルは押さえるようにして水気をとる
「やさしく、ていねいに」を合言葉にしてみてくださいね。
・ナイロンタオルやブラシで強く洗う
・爪を立てて洗う
・体を洗うついでに、強い力でこする
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
デリケートゾーンを毎日の入浴でやさしく洗い、清潔に保ちたい方のためのウォッシュジェルです。
デリケートゾーンをやさしく洗いたい方に向けた、無香料タイプのフェムゾーン用ソープです。
このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
ここは、この記事でいちばん正直にお伝えしたいところです。
フェムケアやフェムテックで「自分でできること」には、はっきりとした線引きがあります。
毎日のセルフケアでできるのは、清潔を保ったり、うるおいを与えたり、自分の体のリズムを知ったりすること。
一方で、次のようなことは、セルフケアの範囲ではありません。
・つらい月経痛や、月経の異常の原因を見きわめること
・更年期の不調に対する治療
・病気が隠れていないかを確かめること
たとえば強い月経痛の背景には、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が関係していることもあるとされています。
これは、洗い方や保湿、アプリでの記録ではわかりません。
でも、「診断」や「治療」は医療の領域です。
ここを正直に線引きすることが、かえって安心につながると、私たちは考えています。
「これくらいで病院に行っていいのかな」とためらう気持ち、よくわかります。
でも、次のような場合は、医療機関への相談を考えてみてください。
・月経痛がつらく、痛み止めを飲んでも日常生活に支障が出る
・月経周期が大きく乱れる、経血の量がいつもと違うなど、月経の異常を感じる
・更年期と思われる体調不良が続き、生活に支障が出ている
・デリケートゾーンのかゆみ・におい・おりものの変化が続く、または強い
厚生労働省の情報サイトでも、月経の異常やPMS(=月経前症候群のこと)があるときは、早めの婦人科・産婦人科の受診がすすめられています。
更年期についても、体調不良が続くときは、がまんせず早めに婦人科で相談するとよいとされています。
ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば、相談して大丈夫です。
婦人科は、病気のときだけ行く場所ではありません。
「ちょっと聞いてみたい」という気持ちで足を運んでも、まったく問題ないんですよね。
妊娠中の方、産後まもない方、持病があって治療中の方は、自己判断でケアを進める前に、まずは主治医に相談してください。
症状が気になるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡を。
決まった正解はありません。
ただ、特別な道具がいらない分、毎日のセルフケア(フェムケア)のほうが始めやすいという方は多いです。
月経周期をアプリに記録してみる、デリケートゾーンをやさしく洗う。
そんな小さな一歩からで十分です。
「何歳から」という決まりはありません。
女性の体はライフステージごとに変化するとされているので、年代を問わず、自分の体に関心を向けること自体が入り口になります。
今、気になって調べているこの瞬間が、始めどきといえます。
力を入れず、やさしく扱うことを意識してみてくださいね。
月経や更年期、おりものなどの悩みは、婦人科・産婦人科が相談先の目安になります。
厚生労働省の情報サイトでも、月経や更年期の不調は婦人科・産婦人科への相談がすすめられています。
迷ったときは、まず婦人科に相談してみるとよいでしょう。
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
・フェムテックは、女性の健康課題を技術で支える製品やサービス。
フェムケアは、日々のセルフケアや習慣を指すことが多い言葉です
・まずは「自分の体を知る」ことが第一歩。
月経の記録や、やさしいデリケートゾーンのケアから始められます
・セルフケアでできることには線引きがあります。
気になる症状が続くときは、がまんせず婦人科・産婦人科へ
フェムテックもフェムケアも、むずかしく考える必要はありません。
自分の体をいたわる、小さな習慣から。
あなたのペースで始めてみてくださいね。
フェムケアのアイテムや情報をもっと知りたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考
・厚生労働省「女性ホルモンとライフステージ(働く女性の心とからだの応援サイト)」