女性の陰部のかゆみ|考えられる原因とセルフケア、受診の目安

ふとした瞬間に気になる、陰部のかゆみ。
人には聞きにくいし、病院に行くほどなのかも分からなくて、ひとりでモヤモヤしていませんか。
デリケートな場所の悩みだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、陰部のかゆみに関係することがある原因と、今日からできるやさしいセルフケア、そして「こんなときは受診を」という目安をまとめました。
この記事の監修者
今回紹介するアイテム一覧
陰部のかゆみ、原因はひとつではありません
陰部がかゆいとき、まず知っておきたいのは、原因はひとつではないということです。
下着やナプキンによる肌への刺激、ムレ、乾燥など、日常のなかで起こる肌トラブルが関係していることもあります。
一方で、かゆみの裏に別の原因が隠れていることもあり、セルフケアを続けても良くならないケースもあるんですよね。
よくある悩みではありますが、「自然なことだから」と言い切れるものではありません。
陰部のかゆみにはさまざまな原因があるため、自己判断でセルフケアを続けず、気になる症状があるときは医療機関に相談してください。
この記事では、その見分けの手がかりをお伝えしていきます。
なぜ起こる?陰部のかゆみに関係する主な要因
陰部は皮膚や粘膜がデリケートな場所です。
ここでは、かゆみに関係することがある身近な要因を整理してみます。
下着やナプキンなどによる「かぶれ」
いわゆる「かぶれ」は、医学的には接触皮膚炎(=外から皮膚についたものが刺激やアレルギーの原因になって起こる皮膚の炎症のこと)と呼ばれます。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の資料では、接触皮膚炎は、外から皮膚についた化学物質が原因となって、皮膚にかゆみや痛みを起こし、赤くなる・腫れる・ぶつぶつが出るなどの炎症を起こす皮膚の病気と説明されています。
この「かぶれ」には、刺激の強いものが触れると誰にでも起こりうるタイプと、特定の人にアレルギーとして起こるタイプがあるとされています。
乾燥(とくに年齢による変化)
日本女性医学学会の情報では、更年期を迎えると、皮膚のかさつきや、皮膚の上を何かがはうようなムズムズした感じといった症状が現れやすくなり、これらは閉経に伴う女性ホルモン(=エストロゲンのこと)の分泌低下と少なからず関係があると説明されています。
同学会によると、皮膚は生殖器以外では最大のエストロゲンの標的臓器とされており、ホルモンの変化が肌の状態に影響することがあるんですね。
年齢による体の変化は、だれにでも起こりうる自然なものです。
ただし、乾燥だと思っていた症状のなかに別の原因が混じっていることもあるため、気になるときは後述の「受診の目安」も参考にしてください。
そのほかの原因が隠れていることも
セルフケアを続けても良くならない場合や、おりものの変化・出血・強い痛みなど、いつもと違う症状をともなう場合は、別の原因が関係していることもあります。
この場合は、自己判断せずに医療機関で相談することが大切です。
今日からできる、陰部のかゆみへのセルフケア
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
まずは肌への刺激を減らし、清潔とうるおいを保つことを意識してみましょう。
やさしい洗い方の手順
PMDAの資料では、石けんなどが肌の刺激の原因になることがあると紹介されています。
デリケートゾーンは、ゴシゴシ洗うよりも、やさしく扱うことがポイントです。
① 洗浄料は、手のひらでよく泡立てる
② 泡を乗せるようにして、指の腹でそっと洗う
③ ぬるま湯で、泡が残らないようにしっかりすすぐ
④ やわらかいタオルで、こすらずに押さえるように水分をふきとる
ムレと刺激を減らす工夫
・通気性のよい素材の下着を選ぶという方法があります
・ナプキンやおりものシートは、こまめに取り替える
・長時間しめつけの強い衣類を続けて着るのを控える
・汗をかいたら、やさしくふきとって清潔を保つ
乾燥が気になるときのケア
塗るときも、こすらずにやさしくなじませるのがポイントです。
人には聞きにくいデリケートゾーンのケアについては、こちらの記事も参考になります。
やってはいけないNGケア
・強くこする、ゴシゴシ洗う
・1日に何度も洗いすぎる
・かゆい部分をかきむしる
・肌に合わないとわかっているものを使い続ける
セルフケアはあくまで「肌への刺激を減らし、清潔とうるおいを保つ」ための工夫です。
症状そのものを治すものではない、という前提で取り入れてみてくださいね。
毎日のケアに取り入れやすいアイテム
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料
デリケートゾーンをやさしく洗いたい方に向けた、無香料タイプのフェムゾーン用ソープです。
amulets inthimateLip エミュレーツ インティメイトリップ (無香料)
デリケートゾーンの乾燥が気になり、毎日のケアを気軽に取り入れたい方に向けたフェムケアアイテムです。
フェミセラオイル 50mL
デリケートゾーンの乾燥が気になり、日々の保湿ケアやマッサージを心地よく取り入れたい方のためのフェムゾーン用オイルです。
このほかのアイテムは、保湿ジェル・クリームの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
セルフケアで変えられないこと
ここは、正直にお伝えしておきたい大切なところです。
かゆみの原因そのものを見極めたり、原因に合わせた対処を判断したりすることは、セルフケアの範囲ではできません。
たとえば、おりものの変化をともなうかゆみや、くり返す強いかゆみなどは、自分で原因を特定するのが難しいものです。
PMDAの「薬剤による接触皮膚炎」では、薬剤の使用によって皮膚症状が現れたり悪化したりした場合は、放置せず医師や薬剤師に相談するよう案内しています。
「ケアを頑張れば必ず良くなる」とは言い切れません。
こんなときは受診を|医療機関に相談する目安
次のような場合は、ひとりで様子を見続けず、医療機関への相談を考えてみてください。
・やさしいセルフケアを続けても、かゆみがなかなか良くならないとき
・かゆみがだんだん強くなる、または広がっていくとき
・おりものの量や色、においが、いつもと違うと感じるとき
・出血や強い痛み、ヒリヒリした刺激感をともなうとき
これらに当てはまらなくても、気になる症状や不安があるときは、相談して大丈夫です。
「こんなことで行ってもいいのかな」とためらう必要はありません。
陰部や腟の症状は、婦人科・産婦人科が相談先になります。
肌そのものの症状が中心のときは皮膚科という選択肢もあります。
妊娠中の方、産後まもない方、持病があり治療中の方は、自己判断でケアを進めず、かかりつけの医療機関や主治医に相談してください。
妊娠中・産後に気になる症状があるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡しておくと安心です。
よくある質問
Q. 陰部のかゆみは、放っておいても大丈夫ですか?
ただし、原因はひとつではなく、セルフケアを続けても良くならないこともあります。
かゆみが続く・強くなる、いつもと違う症状をともなうといったときは、様子を見続けずに医療機関へ相談してください。
Q. 市販のかゆみ止めを使ってもいいですか?
自己判断で薬を使うことについては、この記事ではおすすめの可否をお伝えできません。
かゆみの原因によって対応が変わるため、気になる症状が続くときは、まず医療機関で相談するのが安心です。
Q. どのくらい様子を見たら受診すればいいですか?
はっきりした日数の目安をお伝えするのは難しいのですが、やさしいセルフケアをしても良くならない、あるいは悪化していくと感じたら、早めの相談がおすすめです。
PMDAの「薬剤による接触皮膚炎」では、薬剤の使用によって症状が悪化した場合などは、放置せず医師や薬剤師に相談するよう案内しています。
Q. 洗いすぎはよくないと聞きました。
本当ですか?
デリケートゾーンは皮膚や粘膜がデリケートな場所です。
やさしく洗って、しっかりすすぐことを意識してみてくださいね。
Q. 何科に行けばいいですか?
陰部や腟の症状は、婦人科・産婦人科が相談先になります。
肌そのものの症状が中心のときは、皮膚科という選択肢もあります。
迷うときは、まず婦人科・産婦人科に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
陰部のかゆみは、かぶれ・ムレ・乾燥など、身近な要因が関係していることもあれば、別の原因が隠れていることもあります。
セルフケアでできるのは、肌への刺激を減らし、清潔とうるおいを保つところまで。
セルフケアを続けても良くならないときや、いつもと違う症状があるときは、ひとりで我慢せず、婦人科・産婦人科に相談してみてくださいね。
フェムケアについてもっと知りたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考






























































