デリケートゾーンのケア|洗い方・保湿の基本と受診の目安

デリケートゾーンのこと、気になっていても人には聞きにくいですよね。
洗い方はこれで合っているのか、乾燥やムレ、においへのケアはどうすればいいのか。
ひとりでスマホを開いて調べている方も多いと思います。
人に相談しにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、今日からできるやさしいケアの手順と、セルフケアでは変えられないこと、そして受診を考えたい目安までをまとめました。
肩の力を抜いて、できそうなところから読んでみてくださいね。
この記事の監修者
今回紹介するアイテム一覧
デリケートゾーンのケアは「やさしく・ほどほどに」が基本です
デリケートゾーンのケアで、まず知っておきたいこと。
ケアの中心になるのは、次の3つです。
・やさしく洗う
・洗ったあとに水分を守る
・ムレをためこまない
このあと、ひとつずつ具体的に見ていきますね。
ただし、かゆみ・におい・おりものの変化・出血・痛みなどがあるときは、セルフケアだけで様子を見ないほうがよい場合があります。
これらの症状の裏に、別の原因が隠れていることもあるからです。
気になる症状があるときの受診の目安は、記事の後半でくわしくお伝えします。
先に知っておきたい、デリケートゾーンの基礎知識
ケアの手順に入る前に、体のしくみを少しだけ知っておくと、「なぜやさしくがいいのか」が腑に落ちやすくなります。
年齢とともに変化する部分でもあります
デリケートゾーンは、年齢やライフステージによって変化していく部分です。
とくに関係が深いのが、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの働きです。
日本女性医学学会の一般向け解説によると、更年期を迎えるころには、閉経に伴うエストロゲンの分泌低下と関係して、皮膚がかさついたり、むずむずした感じが出たりといった変化が現れやすくなるとされています。
皮膚は、生殖器以外ではもっとも大きなエストロゲンの標的臓器だとも説明されています。
日本女性医学学会によると、更年期にみられる皮膚の乾燥には、閉経に伴うエストロゲンの分泌低下が関係することがあります。
「閉経」は人によって時期が違います
日本産科婦人科学会の解説によると、日本人女性が閉経を迎える平均年齢は50歳前後とされていますが、その時期は個人差が大きく、早い人で40代前半、遅い人だと50代後半とされています。
ですから、「同じ年齢なのに自分だけ変化が早い(遅い)」と感じても、それ自体はおかしなことではありません。
体の変化のスピードは、人それぞれなんです。
今日からできるデリケートゾーンのセルフケア
ここがこの記事のいちばん大切なところです。
むずかしい道具はいりません。
いつものお風呂やトイレのタイミングで、少し意識を変えるだけで始められます。
やさしい洗い方の手順
洗うのは、外側の部分だけでじゅうぶんです。
① 手を清潔にして、洗浄料をよく泡立てる
② 泡を肌にのせ、指の腹でそっとなでるように洗う
③ ぬるま湯で、泡が残らないようにやさしく流す
④ タオルでこすらず、押さえるようにして水分をふき取る
ポイントは「こすることを減らす」ことです。
洗ったあとは、うるおいを守る
顔のスキンケアと同じで、「落とす」だけでなく「守る」までをワンセットにするイメージですね。
ムレをためこまない工夫
・通気性のよい素材の下着を選ぶ
・長時間のムレが気になるときは、締めつけの強い衣類を避ける
・おりものシートやナプキンは、こまめに取り替える
これらは「こうすれば必ず防げる」というものではありませんが、心地よく過ごすための工夫として取り入れやすい方法です。
やってしまいがちなNGケア
・石けんでゴシゴシ強く洗う
・熱いお湯で長く洗う
・体を洗うついでに、ボディソープで強くこする
清潔にしようとする気持ちはとても自然なものですが、「ほどほど」のほうが肌にはやさしいんですよね。
毎日のケアに取り入れやすいアイテム
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
インティマM デリケートゾーン ウォッシュジェル マリーゴールドの香り 500ml
デリケートゾーンを毎日の入浴でやさしく洗い、清潔に保ちたい方のためのウォッシュジェルです。
フェミニン マッサージミルク <ローズ&イランイラン>125mL
デリケートゾーンやヒップ、下着のしめつけなどで乾燥が気になる部分を、毎日の保湿とマッサージでやさしくケアしたい方に向けたマッサージミルクです。
YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料
デリケートゾーンをやさしく洗いたい方に向けた、無香料タイプのフェムゾーン用ソープです。
このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
セルフケアで変えられないこと
ここは、正直にお伝えしておきたいところです。
セルフケアでできるのは、あくまで「清潔に保つ」「うるおいを守る」「心地よく過ごす」ための毎日の習慣づくりまでです。
次のようなことは、セルフケアの範囲を超えています。
・かゆみや痛み、炎症そのものを治すこと
・においやおりものの変化の「原因」を自分で見分けること
・乾燥や尿のトラブルの背景にある、体の変化への医学的な対応
日本女性医学学会によると、更年期にみられる皮膚の乾燥には、閉経に伴うエストロゲンの分泌低下が関係することがあります。
こうした変化への対応は、婦人科などの医療機関で相談できる領域です。
ここを正しく知っておくことが、かえって安心につながると、私たちは考えています。
気になる症状があるときの受診の目安
「病院に行くほどではない気がする」。
そう感じて、ひとりで我慢してしまう方は少なくありません。
でも、次のような症状があるときは、セルフケアで様子を見ずに、医療機関への相談を考えてみてください。
・かゆみや痛みが続く、くり返す
・おりものの量やにおい、色がいつもと違う
・出血など、ふだんと違う症状がある
・尿のトラブル(尿が極めて出にくい、残った感じが続く)がある
尿のトラブルについては、日本女性医学学会の解説で、尿がうまく出にくい状態や残尿が多い状態が続く場合は、泌尿器科を受診して調べることがすすめられています。
また、日本泌尿器科学会の解説では、尿の回数の多さなどで原因が思いあたらない場合には、泌尿器科の専門医を受診することがすすめられています。
相談先に迷ったら、デリケートゾーンの悩みはまず婦人科が入り口になりやすいです。
尿のことが中心なら泌尿器科、肌そのものの症状なら皮膚科という選び方もあります。
ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば相談して大丈夫です。
「こんなことで行っていいのかな」とためらう必要はありません。
相談してもいいことなんだ、と思って、どうか気軽に足を運んでみてくださいね。
妊娠中の方、産後まもない方、持病があって治療中の方は、自己判断せず、かかりつけの主治医に相談してから進めるようにしてください。
症状があるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡をしてくださいね。
よくある質問
デリケートゾーンは、毎日洗ったほうがいいですか?
入浴のときに、外側をやさしく洗うだけでじゅうぶんとされる考え方が一般的です。
大切なのは回数よりも「こすりすぎない・洗いすぎない」こと。
腟の中まで洗ったほうが清潔ですか?
洗うのは外側の部分だけでじゅうぶんと考えられています。
内側まで無理に洗う必要はありません。
洗い方やケアで迷ったときは、やさしく・ほどほどを目安にしてみてくださいね。
かゆみがあるときは、どうすればいいですか?
自分で原因を見分けるのはむずかしいので、かゆみが続いたりくり返したりするときは、医療機関に相談してください。
産後にケアを始めても大丈夫ですか?
産後まもない時期は体が回復している途中なので、気になることがあれば、まずはかかりつけの主治医に相談してから始めると安心です。
主治医から問題ないとされたら、やさしい洗い方と保湿から、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
まとめ
デリケートゾーンのケアは、「やさしく洗う・うるおいを守る・ムレをためこまない」が基本です。
セルフケアでできるのは毎日の習慣づくりまで。
かゆみ・におい・おりものの変化・出血・尿のトラブルなど気になる症状があるときは、我慢せず医療機関に相談してくださいね。
人に聞きにくいことだからこそ、正しく知って、ひとりで抱えこまないこと。
それがいちばんの安心につながります。
フェムケアの情報をもっと知りたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてくださいね。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考
・日本女性医学学会「よくある女性の病気 皮膚の乾き むずむずする」































































