デリケートゾーンの匂いが気になるときのケア方法と受診の目安

ふとした瞬間に、デリケートゾーンの匂いが気になってしまう。
でも、人に聞くのは恥ずかしいし、病院に行くほどかどうかも分からない。
そんなふうに、ひとりでモヤモヤを抱えている方は少なくありません。
人に相談しにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、匂いが気になるときに見直したい毎日のケアと、「ここからは医療の領域」という線引き、そして受診を考える目安まで、順番にお伝えします。
まずは、今日からできることから一緒に整理していきましょう。
この記事の監修者
今回紹介するアイテム一覧
デリケートゾーンの匂いが気になるとき、まず知っておきたいこと
匂いが気になるときにまずお伝えしたいのは、「ゴシゴシ強く洗えば解決する」とは限らない、ということです。
だからこそ、力を入れて洗ったり、洗いすぎたりすると、かえって肌トラブルのきっかけになることがあります。
日本皮膚科学会の一般向け解説では、肌の乾燥のためにちょっとした刺激でかゆくなることがあると説明されています。
ただし、匂いの感じ方には個人差がありますし、匂いの奥に体の変化や病気が関係していることもあります。
次のような場合は、セルフケアだけで様子を見ずに受診をおすすめします(くわしくは記事の後半でお伝えします)。
・匂いだけでなく、強いかゆみ・痛み・ジクジクした湿疹がある
・おりものの色や量、状態がいつもと明らかに違う
・セルフケアを続けても気になる状態が長く続く
まずは落ち着いて、毎日のケアから見直していきましょう。
なぜ匂いが気になりやすくなるの?
匂いの感じ方が変わる背景には、いくつかの要因が重なっていることがあります。
原因をひとつに決めつけず、思い当たるものから整理してみてくださいね。
ムレがこもりやすい場所だから
デリケートゾーンは、下着や衣類でおおわれていて、汗や湿気がこもりやすい場所です。
摩擦や刺激が重なっているから
日本皮膚科学会の一般向け解説では、接触皮膚炎(=触れたものが刺激になって起こる、いわゆる「かぶれ」のこと)では、原因となる刺激を見つけて取り除くことが最も大切だと説明されています。
洗いすぎ・こすりすぎが逆効果になることも
「気になるからしっかり洗わなきゃ」と思う気持ちは自然なものです。
でも、実は洗いすぎやこすりすぎが、肌の負担になってしまうことがあります。
日本皮膚科学会の一般向け解説でも、肌の乾燥がちょっとした刺激でのかゆみにつながることが挙げられています。
強く洗うより、やさしく整えるという発想に切り替えてみましょう。
ホルモンの変化が関係することも
年齢を重ねると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が少しずつ変化していきます。
日本女性医学学会の一般向け解説によると、更年期を迎えると、エストロゲンの分泌低下と関係して、皮膚のかさつきや「むずむずする」といった感覚が現れやすくなるとされています。
今日からできるセルフケア
やさしく洗うための手順
① ぬるま湯で、まずは全体をやさしく流す
② 洗浄料はしっかり泡立てて、泡をクッションにする
③ 指の腹で、外側をそっと撫でるように洗う(ゴシゴシこすらない)
④ 泡が残らないよう、ぬるま湯でていねいに流す
⑤ やわらかいタオルで、押さえるように水気をとる
洗うのは外側の部分だけで十分です。
体の内側まで洗い込む必要はありません。
ムレをためこまない工夫
・通気性のよい綿素材などの下着を選ぶという方法があります
・汗をかいたら、こまめに着替える習慣をつくる
・生理中は、生理用品をこまめに取り替える
・締めつけの強い服や下着を長時間つけ続けない
これらは「こうすれば匂いが消える」というものではなく、ムレや刺激を減らすための工夫の一例です。
心地よいと感じるものから、無理なく取り入れてみてくださいね。
乾燥が気になるときは
日本皮膚科学会の一般向け解説でも、肌の乾燥がかゆみの一因になりうることが触れられています。
避けたいNGケア
・強くこすり洗いする
・1日に何度も洗う
・体の内側まで洗い込む
・匂いを隠そうと香りの強いものを重ねづけする
よかれと思ってやっていたことが、肌の負担になっていた…ということは意外とあるんですよね。
思い当たるものがあれば、少しずつ見直してみましょう。
「デリケートゾーンのにおいが気になる方へ、フェムケアで始めるやさしい清潔ケア」も、あわせて参考にしてみてください。
毎日のケアに取り入れやすいアイテム
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
インティマM デリケートゾーン ウォッシュジェル マリーゴールドの香り 500ml
デリケートゾーンを毎日の入浴でやさしく洗い、清潔に保ちたい方のためのウォッシュジェルです。
YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料
デリケートゾーンをやさしく洗いたい方に向けた、無香料タイプのフェムゾーン用ソープです。
このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
セルフケアで変えられないこと
ここは、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
毎日のケアでできるのは、あくまで肌への刺激やムレを減らして、心地よい状態を保つことまで。
セルフケアは「治療」ではありません。
たとえば、匂いの奥に感染症や炎症などが隠れている場合、洗い方を工夫したり保湿をしたりするだけでは、その原因そのものは変わりません。
日本皮膚科学会の一般向け解説でも、かゆみを伴う湿疹では、かぶれなのか、ほかの皮膚の病気なのかを見分ける(鑑別する)ことが大切だとされています。
つまり、原因を自分で正確に見分けるのは難しい、ということでもあります。
セルフケアを一生懸命続けても気になる状態が変わらないときは、「ケアが足りない」のではなく、「ケアの範囲を超えているサイン」かもしれません。
そんなときは、我慢せず専門家に相談することが、いちばんの近道になります。
気になる症状が続くときの受診の目安
次のような場合は、セルフケアで様子を見るのではなく、医療機関への相談を考えてみてください。
・強いかゆみ、痛み、ヒリヒリ感がある
・ジクジクした湿疹や、ただれがある
・おりものの色・量・状態がいつもと明らかに違う
・セルフケアを続けても、気になる状態が長く続いている
ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば相談して大丈夫です。
「こんなことで行っていいのかな」とためらう必要はありません。
日本皮膚科学会の一般向け解説では、かゆみの原因には肌の乾燥だけでなく、糖尿病やホルモンの異常など体の内側の要因が関係していることもあると説明されています。
自己判断では見分けが難しいからこそ、専門家に診てもらう意味があるんですよね。
どこに相談すればいいか迷ったときは、皮膚のかゆみ・かぶれなら皮膚科、おりものや体の内側の心配なら婦人科が目安になります。
日本女性医学学会の一般向け解説では、ホルモンの変化にともなう皮膚の症状は、婦人科の更年期外来などで相談するとよいとされています。
妊娠中の方、産後まもない方、持病があって治療中の方は、自己判断で対処せず、まずかかりつけの医療機関に相談してください。
気になる症状があるときは、次の健診を待たずに連絡をするのが安心です。
相談することは、何も特別なことではありません。
気になることを言葉にできた時点で、もう一歩前に進んでいます。
よくある質問
匂いが気になるとき、毎日しっかり洗ったほうがいいですか?
洗う回数を増やすより、やさしく洗うことのほうが大切です。
日本皮膚科学会の一般向け解説では、肌の乾燥がちょっとした刺激でのかゆみにつながることが挙げられています。
ゴシゴシ洗いや1日に何度もの洗浄は、かえって肌の負担になることがあります。
ぬるま湯と、よく泡立てた泡でそっと洗ってみてくださいね。
匂いと一緒にかゆみもあります。
様子を見ていいですか?
強いかゆみや、ジクジクした湿疹をともなう場合は、受診を考える目安です。
日本皮膚科学会の一般向け解説では、かゆみを伴う湿疹は、かぶれなのかほかの病気なのかを見分けることが大切だとされています。
自己判断で続けず、皮膚科や婦人科に相談してみましょう。
年齢とともに乾燥やムズムズ感が出てきました。
これは普通のことですか?
年齢による体の変化のひとつとして現れることがあります。
日本女性医学学会の一般向け解説によると、更年期にはエストロゲンの分泌低下と関係して、皮膚のかさつきやむずむず感が出やすくなるとされています。
ただし、デリケートゾーンの乾燥やむずむず感が更年期によるものとは限らないため、症状が気になる場合は婦人科などで相談してください。
気になる場合は、婦人科の更年期外来などで相談できます。
生理中は特に匂いが気になります。
どうしたらいいですか?
生理用品をこまめに取り替える、通気性のよい下着を選ぶといった、ムレを減らす工夫から試してみるのがおすすめです。
まとめ
デリケートゾーンの匂いが気になるときは、強く洗うより、ムレや摩擦をやさしく減らすことから始めてみましょう。
セルフケアでできるのは心地よい状態を保つところまでで、強いかゆみ・痛み・おりものの変化などがあるときや、気になる状態が長く続くときは、皮膚科や婦人科への相談が安心です。
ひとりで抱えこまず、気になることは専門家に相談してくださいね。
フェムケアについてもっと知りたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考
・公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A かぶれ Q19 接触皮膚炎の治療と予防法はどのようなものですか?」
・公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 痒疹・かゆみ Q6 なぜ皮膚になにもできていないのに痒くなるのですか?」
・一般社団法人日本女性医学学会「よくある女性の病気 皮膚の乾き むずむずする」
・厚生労働省の研究班が作成した情報サイト「ヘルスケアラボ」(女性の健康に関する一般向け情報)

















































