牛乳石鹸でフェムケアはできる?デリケートゾーンの洗い方の基本と選び方

お風呂にある牛乳石鹸で、デリケートゾーンも一緒に洗っていいのかな。
そんなふうに、ふと迷ったことはありませんか。
人に聞きにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、デリケートゾーンを洗うときに知っておきたい肌のしくみと、やさしい洗い方、そして洗うだけでは解決しないときの受診の目安までをまとめました。
まずは「どう洗うか」から、いっしょに整理していきましょう。
この記事の監修者
今回紹介するアイテム一覧
牛乳石鹸でデリケートゾーンを洗ってもいい?まず知っておきたいこと
結論からお伝えすると、「牛乳石鹸だから絶対にダメ」でも「専用品でなければいけない」でもありません。
ただし、肌への負担という点では、知っておきたいことがあります。
日本皮膚科学会雑誌に載った研究では、皮膚を洗うときの条件として、皮膚の生理的なpHに近い弱酸性が望ましいと考えられる、と報告されています。
同じ研究では、アルカリ性(pH9)の洗浄では皮膚の角層(=肌のいちばん外側のうすい層のこと)への影響が大きくなり、弱酸性(pH5)では影響が少なかったとされています。
日本皮膚科学会雑誌に掲載された研究では、洗浄剤のpHや洗うときにこする程度によって、皮膚の角層バリア機能への影響が異なることが報告されています。
次の章で、その理由を体のしくみから見ていきますね。
なぜ「洗いすぎ」に気をつけたいのか
デリケートゾーンのケアで、いちばん誤解されやすいのが「しっかり洗えば清潔になる」という考え方です。
実は、洗い方によってはかえって肌に負担をかけてしまうことがあります。
腟には「自浄作用」がある
厚生労働省の研究班が作成した情報サイト「ヘルスケアラボ」では、おりものは腟の中を酸性にして潤いをもたせ、細菌などの侵入を防ぐ大切なはたらきをしている、と説明されています。
この、自分できれいな状態を保とうとするはたらきを自浄作用(=自分で清潔さを保とうとする力のこと)といいます。
つまり、腟の内側は本来、石けんで洗う必要がない場所なんですよね。
洗うのは、外側の部分だけで十分です。
こすりすぎると肌の力が弱まる
さきほどの日本皮膚科学会雑誌の研究では、洗うときにこする操作の程度によって、角層のバリア機能への影響が変わることも確認されています。
肌には、外からの刺激や乾燥から体を守る「バリア機能」があります。
強くこすると、この守る力に負担がかかってしまうことがあるんですね。
今日からできる、デリケートゾーンのやさしい洗い方
ここからは、具体的な洗い方を見ていきましょう。
むずかしいことはありません。
ポイントは「やさしく」と「洗う場所を分ける」の2つです。
洗う手順
① ぬるめのお湯で、まず全体を流す
② 洗浄料を手のひらでよく泡立てる
③ 泡を使い、指の腹で大陰唇や足の付け根などの外側をそっと洗う
④ シャワーで泡をていねいに流す
⑤ やわらかいタオルで、押さえるように水分をふき取る
ナイロンタオルやスポンジでこするのではなく、手でやさしく触れるのが基本です。
洗うのは、外から見える外側の部分まで。
腟の内側は、さきほどお伝えしたとおり自浄作用があるので、石けんで洗い込む必要はありません。
やってはいけないNGケア
・力を入れてゴシゴシこする
・腟の内側まで石けんで洗う
・1日に何度も洗う
日本皮膚科学会雑誌に掲載された研究では、洗うときにこする程度によって、皮膚の角層バリア機能への影響が異なることが報告されています。
「汚れを落とさなきゃ」という気持ちから、つい強く洗ってしまいがちですが、デリケートゾーンに関してはやさしさが正解なんですよね。
毎日のケアに取り入れやすいアイテム
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
インティマM デリケートゾーン ウォッシュジェル マリーゴールドの香り 500ml
デリケートゾーンを毎日の入浴でやさしく洗い、清潔に保ちたい方のためのウォッシュジェルです。
リペアウォッシュ
デリケートな肌をやさしく洗いながら、うるおいを意識したケアを取り入れたい方に向けた泡タイプのリペアウォッシュです。
このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
セルフケアで変えられないこと
ここは、この記事でいちばん正直にお伝えしたい部分です。
でも、セルフケアで何でも解決できるわけではありません。
たとえば、かゆみ・おりものの変化・におい・出血・痛みといった症状は、洗い方を変えるだけでは対応しきれないことがあります。
ヘルスケアラボでは、おりものの色が緑・黄・茶色だったり、強い臭いがあったり、量がすごく増えた場合には腟炎を疑う、と説明されています。
こうした変化の背景には、自己判断では分からない原因が隠れていることもあります。
洗い方を見直しても気になる症状が続くときは、セルフケアの範囲を超えているサインかもしれません。
おりものの色や臭い、量の異常、不正出血などがある場合は、洗い方を変えて様子を見るのではなく、医療機関に相談してください。
「ここまではセルフケアでできること、ここからは相談が必要なこと」。
この線引きを知っておくことが、自分の体を守る力になります。
こんなときは受診を。
婦人科・皮膚科の受診の目安
次のような症状があるときは、医療機関への相談をおすすめします。
・おりものの色がいつもと違う(緑・黄・茶色など)、強い臭いがある、量が急に増えた
・ヨーグルトやカッテージチーズのようなおりものがあり、強いかゆみがある
・生理中ではないのに、血液が混じったおりものがある
・かゆみや痛みが続いて、日常生活がつらい
ヘルスケアラボでは、おりものの異常について腟炎や性感染症などの可能性を説明しており、生理中ではない出血については悪性の病気が関係する場合もあるとしています。
相談先としては、おりものや腟の症状なら婦人科、皮膚の赤みやかぶれが中心なら皮膚科が目安になります。
迷ったときは、まず婦人科に相談しても大丈夫です。
そして、ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば相談してかまいません。
デリケートゾーンの悩みは、医療機関にとってはよくある相談のひとつです。
「こんなことで行っていいのかな」と遠慮せず、相談してみてくださいね。
よくある質問
腟の内側も洗ったほうが清潔ですか?
腟の内側には、自分できれいな状態を保とうとする自浄作用があります。
石けんで洗い込む必要はなく、洗うのは外側だけで大丈夫です。
洗ってもにおいやかゆみが気になります。
どうすれば?
洗い方を見直しても症状が続く場合は、洗浄だけでは対応しきれない原因が隠れていることがあります。
おりものの変化や強いかゆみをともなうときは、婦人科などへの相談を考えてみてください。
まとめ
最後に、今日のポイントを振り返ります。
・洗浄剤の性質や、洗うときにこする強さにも気をつけることが大切
・腟の内側には自浄作用があり、石けんで洗い込む必要はない
・洗い方を変えても続く症状は、受診のサインかもしれない
自分の体と、少しずつ仲良くなっていけたらいいですね。
フェムケアの基本をもっと知りたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考
















































