
陰部がかゆくて、気づいたら皮膚がボロボロ、カサカサ。
かいてしまってヒリヒリする、でも誰にも相談できない……。
そんなふうに、ひとりで悩んでいませんか。
デリケートな場所だからこそ、人には聞きにくいですよね。
でも、人に言いにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、陰部のかゆみや皮膚の荒れに関係することと、今日からできるやさしいケア、そして「こんなときは受診を」という目安を、順番にお伝えします。
まずは落ち着いて、できることから見ていきましょうね。
陰部がかゆくて、皮膚がカサカサ・ゴワゴワしてきた。
そんなとき、原因はひとつとは限りません。
かゆくてかいてしまうと、皮膚はさらに傷つきます。
日本皮膚科学会によると、湿疹が慢性化すると、皮膚がごわごわした状態(苔癬化)になることがあります。
「ボロボロ」と感じる肌あれの背景には、こうした刺激のくり返しがあることも考えられます。
ただ、ここで大切なことがひとつ。
かゆみは乾燥だけが原因とは限りません。
日本皮膚科学会によると、かゆみは肌の乾燥で起こることもありますが、それだけでなく、体の内側の病気が関係していることもあるとされています。
だからこそ、「よくあること」で片づけずに、次のような場合は受診を考えてほしいのです。
くわしくは、後ろの「受診の目安」でお伝えしますね。
まずは、かゆみや肌あれに関係することを見ていきましょう。
陰部はとてもデリケートな場所です。
かゆみや荒れに関係することを、いくつかに分けて見ていきます。
日本皮膚科学会によると、接触皮膚炎(=いわゆる「かぶれ」のこと)は、外からの刺激物質やアレルギーのもとになる物質が皮膚にふれることで起こる、湿疹の反応とされています。
かゆみやヒリヒリ感を伴い、赤みやブツブツ、ジクジクした状態になることがあり、くり返すと皮膚がごわごわしてくることもあるとされています。
デリケートゾーンは、下着や生理用品、ナプキン、洗浄料など、肌にふれるものが多い場所。
こうしたものが刺激になっていることも考えられます。
日本皮膚科学会の解説では、肌が乾燥していると、ちょっとした刺激でかゆくなることがあるとされています。
かゆみの原因は、肌の表面だけとは限りません。
日本皮膚科学会によると、皮膚そう痒症(=皮膚に見た目の異常がないのにかゆくなる状態のこと)では、糖尿病やホルモンの異常、肝臓や腎臓の病気などが関係していることもあるとされています。
「ただのかゆみ」と思っていても、体からのサインであることがある。
これは、セルフケアだけで判断しないほうがよい理由のひとつです。
ここからは、肌への刺激を減らすために、今日からできることをお伝えします。
結果を約束できるものではありませんが、デリケートな肌をいたわる工夫として、取り入れやすいものから試してみてくださいね。
① ゴシゴシこすらず、手でそっと洗う
② 洗浄料を使うときは、よく泡立ててから、泡でやさしく洗う
③ 熱すぎないお湯で、やさしく洗い流す
④ 洗ったあとは、清潔なタオルでそっと押さえるように水分をふき取る
日本皮膚科学会によると、皮膚そう痒症では、肌が乾燥していることも多いため、保湿薬をしっかり塗ることが大切とされています。
・かゆくても、できるだけかかないようにする
・ゴシゴシ洗う、洗いすぎる
・刺激を感じるのに、合わないものを使い続ける
かゆみが強いと、つい強く洗ったりかいたりしたくなりますが、それが肌あれの引き金になることもあります。
「こすらない」「かかない」を、まずは意識してみてくださいね。
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
デリケートゾーンを毎日の入浴でやさしく洗い、清潔に保ちたい方のためのウォッシュジェルです。
デリケートゾーンの乾燥が気になり、日々の保湿ケアやマッサージを心地よく取り入れたい方のためのフェムゾーン用オイルです。
このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
ここは、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
やさしい洗い方や保湿、刺激を減らす工夫は、肌をいたわるためにできることです。
けれど、セルフケアでできることには、はっきりと線引きがあります。
セルフケアでできるのは、肌への刺激を減らし、乾燥を防ぐための「土台づくり」まで。
一方で、かゆみや肌あれの「原因そのものを見つけて取り除くこと」は、医療の領域です。
日本皮膚科学会でも、かぶれの原因を特定するには、いつ・どこで・どんなときに症状が出るかなどを医師がくわしく聞きとる必要があるとされています。
原因を自分で正確に突き止めるのは、簡単ではないんですよね。
さらに、かゆみの奥に体の内側の病気が隠れていることもあります。
これは、市販の何かや自己流のケアで解決できるものではありません。
「ケアを続けているのに、よくならない」。
そう感じたら、それはセルフケアの限界を超えているサインかもしれません。
がんばりが足りないのではなく、ケアの領域が違う、ということです。
次のような場合は、セルフケアを続けるより、医療機関に相談することをおすすめします。
・かゆみや肌あれが、しばらく続く、くり返す、だんだんひどくなる
・赤み、ただれ、ジクジク、強い痛みがある
・おりものの量やにおい、色がいつもと違う
・出血など、気になる症状がある
日本皮膚科学会によると、かゆみには糖尿病やホルモンの異常など、体の内側の病気が関係していることもあるとされています。
だからこそ、「乾燥かな」で済ませず、一度みてもらうことが安心につながります。
ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば、相談して大丈夫です。
どこに行けばいいか迷うときは、陰部の症状なら婦人科・産婦人科、皮膚の荒れが気になるなら皮膚科が相談先の目安になります。
デリケートな場所のことは、受診のハードルが高く感じられますよね。
でも、こうした悩みを診てもらうのは、特別なことではありません。
相談してもいいことなんです。
ひとりで抱えず、気軽に頼ってみてくださいね。
なお、妊娠中の方や、産後まもない方、持病があって治療中の方は、自己判断でケア用品を使わず、まずはかかりつけの医師に相談してください。
妊娠中・産後に気になる症状があるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡しましょう。
乾燥が関係していることもありますが、それだけとは限りません。
日本皮膚科学会では、かゆみは乾燥だけでなく、体の内側の病気が関係していることもあるとされています。
かゆみや肌あれが続くときは、自己判断せず受診を考えてみてください。
強くこすったり、洗いすぎたりすると、かえって刺激になることがあります。
手でそっと、やさしく洗うのが基本です。
陰部の症状なら婦人科・産婦人科、皮膚の荒れが気になるなら皮膚科が目安です。
迷うときは、まず相談しやすいほうへ行って大丈夫です。
気になる症状があれば、早めに相談してみてくださいね。
陰部のかゆみや皮膚の荒れについて、お伝えしてきました。
最後に要点を振り返ります。
・かゆみの原因はひとつとは限らず、乾燥だけでなく体の内側の病気が関係していることもあります。
日本皮膚科学会によると、湿疹が慢性化すると皮膚がごわごわした状態になることがあります。
・セルフケアでできるのは、こすらない・かかない・やさしく洗う・乾燥を防ぐといった、刺激を減らす工夫まで。
原因を見つけて取り除くことは医療の領域です。
・かゆみや肌あれが続く、ただれや強い痛み、おりものや出血の変化があるときは、婦人科・産婦人科や皮膚科へ。
気になることがあれば、ひとりで抱えず相談してくださいね。
デリケートゾーンのケアについてもっと知りたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考
・公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「かぶれ Q2 接触皮膚炎(かぶれ)とはどんな病気ですか?」
・公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「かぶれ Q19 接触皮膚炎の治療と予防法はどのようなものですか?」