
「フェムケアに興味はあるけれど、マッサージって何を、どこに、どうやるの?」——そんなふうに、調べるほど迷ってしまっていませんか。
デリケートな場所のことだけに、人には聞きにくく、情報もばらばらで、最初の一歩がわかりにくいんですよね。
でも、人に相談しにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、デリケートゾーンの保湿マッサージの基本的な手順と、やさしく続けるためのポイント、気をつけたいこと、そして医療機関に相談したほうがよい場合までを、順番に整理しました。
肩の力を抜いて、自分の体をいたわる時間として、読み進めてみてくださいね。
フェムケアマッサージとは、デリケートゾーンの外側(外陰部)に保湿剤を指の腹でやさしくなじませる、日々のうるおいケアの一つです。
むずかしい技術はいりません。
大切なのは「清潔な手で、やさしく、こすらない」という3つだけ。
ただし、マッサージは何かの症状を治すためのものではありません。
かゆみ・痛み・出血・できものなどがあるときは、マッサージの前に、まず医療機関に相談してくださいね。
ここで紹介するのは、あくまで外陰部(=外側の部分)をやさしく保湿する方法です。
体の内側のことで気になることや不安があるときは、自己判断せず、医療機関にご相談ください。
やり方に入る前に、なぜ「うるおいを守るケア」が続けやすいのか、体のしくみを少しだけ整理しておきます。
外陰部は、尿や経血、汗、下着やナプキンとの摩擦など、毎日さまざまなものに触れている部分です。
見えにくく、ふだんお手入れの対象にもなりにくい場所なんですよね。
女性の体は、ライフステージによってゆらぎます。
たとえば、閉経の前後それぞれ5年ほどをあわせた約10年間は更年期と呼ばれ、この時期は女性ホルモン(=エストロゲン)がゆらぎながら低下していきます。
更年期を迎えると、肌のかさつきや、皮膚の上をむずむずするような感じが現れやすくなることがあり、これはエストロゲンの低下と関係があるといわれています。
気になるときは、ケアの習慣を見直すきっかけにしてみてください。
ここが、この記事のいちばんの本題です。
順番に見ていきましょう。
入浴後など、肌がうるおっていて、気持ちに余裕のあるタイミングがおすすめです。
① 手を洗って、清潔にします
② 保湿剤を手のひらにとり、体温で少しなじませて温めます
③ 外陰部(外側)に、指の腹でそっとのせるように広げます
④ こすらず、手のひらや指の腹で、押さえるようにやさしくなじませます
⑤ 乾燥が気になるところは、ゆっくり円を描くように、軽い力で触れます
力を入れる必要はありません。
「痛くない」「気持ちいい」と感じる強さが目安です。
フェムケアについての基本的な考え方や注意点は、こちらの記事でもまとめています。
あわせてどうぞ。
・強くこすったり、爪を立てたりしない
・香料などで刺激やヒリヒリを感じたら、すぐにやめる
・体の内側(腟の中)まで無理に触れない
・痛み・かゆみ・出血・できものがあるときは、マッサージをしない
肌に合わないと感じたら、いったんお休みする。
この引き算の判断も、立派なセルフケアです。
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
デリケートゾーンやヒップ、下着のしめつけなどで乾燥が気になる部分を、毎日の保湿とマッサージでやさしくケアしたい方に向けたマッサージミルクです。
デリケートゾーンの乾燥が気になり、日々の保湿ケアやマッサージを心地よく取り入れたい方のためのフェムゾーン用オイルです。
デリケートゾーンの乾燥が気になり、毎日の保湿ケアをやさしい使い心地で取り入れたい方に向けた乳液です。
フェムゾーンの乾燥や下着・衣類とのこすれが気になる方に向けた、フェムケア用のバームです。
このほかのアイテムは、保湿ジェル・クリームの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
このメディアとして、正直にお伝えしたいことがあります。
ここまでです。
一方で、生活上のケアだけでは対応できない変化もあります。
たとえば、加齢による腟の炎症(=萎縮性腟炎)のように、医療の領域で向き合うものもあります。
日本産科婦人科学会によると、更年期障害の治療では、医療機関で問診を行ったうえで、食事や運動、睡眠時間の確保などの生活習慣の改善や心理療法を試みます。
更年期の不調で困っているときは、生活習慣の見直しだけで対処しようとせず、産婦人科に相談してください。
「ここまではセルフケア、ここからは医療」。
この線引きを知っておくと、ケアに振り回されずにすみます。
次のような場合は、セルフケアを続ける前に、医療機関に相談してください。
・月経のとき以外の出血(不正な性器出血)を繰り返すときは、重大な病気が隠れていることもあるため、必ず産婦人科を受診してください
・肌や外陰部の乾燥、むずむずする感じが続いて気になるとき(特に更年期の世代の方)は、婦人科の更年期外来などで相談してみてください
・更年期の不調が日常生活に支障をきたすときは、ひとりで悩まず、お近くの産婦人科に相談してください
ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば、相談していいんです。
受診は、特別なことでも、おおげさなことでもありません。
「ちょっと気になって」で十分な理由になります。
まずは産婦人科・婦人科が相談の入り口になります。
皮膚の症状が中心であれば、皮膚科という選択肢もあります。
決まった回数の目安があるわけではありません。
体の状態には個人差が大きいので、妊娠中の方、産後まもない方、持病がある方や治療中の方は、自己判断せず、まず主治医に相談してください。
とくに妊娠中・産後に気になる症状があるときは、次の健診を待たず、かかりつけの医療機関に連絡してくださいね。
マッサージは、かゆみやにおいなどの症状を治すものではありません。
かゆみ・におい・出血・痛みなどがあるときは、まず医療機関に相談してください。
とくに、月経以外の出血を繰り返す場合は、必ず産婦人科を受診してください。
更年期の肌のかさつきやむずむず感は、エストロゲンの低下と関係があるといわれています。
更年期に皮膚の乾燥やむずむずする感じがあり、悩んでいる場合は、婦人科の更年期外来などで相談してください。
フェムケアマッサージは、清潔な手で、やさしく、こすらずに、外陰部へうるおいをなじませる日々の習慣です。
できるのは「うるおいを守り、自分をいたわること」まで。
出血や続くかゆみなど、気になる症状があるときは、我慢せず医療機関へ。
人に相談しにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまないでくださいね。
フェムケアについてもっと知りたくなったら、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてください。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考