
「フェムケアで矯正」と検索したあなたは、もしかすると産後の体の変化が気になっているのかもしれません。
くしゃみでヒヤッとする尿もれや、下着のフィット感が前と違うような感覚。
誰にも言いづらくて、ひとりでそっと検索している方もいるのではないでしょうか。
人に聞きにくいことだからこそ、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
この記事では、「矯正」という言葉で何を期待してよいのか、セルフケアでできることと医療にゆだねたほうがよいことの線引き、そして受診を考える目安までをお伝えします。
読み終わるころには、次の一歩が見えているはずです。
結論からお伝えすると、フェムケア(=自分でできるデリケートゾーンまわりのケアのこと)でできるのは、骨盤底筋をきたえる運動や、日々やさしく整える習慣です。
手術のように体のかたちを変える「矯正」とは、別のものと考えてください。
日本泌尿器科学会によると、軽い腹圧性尿失禁では、骨盤底筋訓練によって症状の改善が期待できます。
ただし、変化の程度には個人差があり、状態によっては医療の領域になることもあるんですよね。
ここは言い切れないところなので、この記事では「どこまでがセルフケアで、どこからが医療か」を正直にお話しします。
気になる症状が続くときは、がまんせずに受診することも、大切な選択肢です。
まずは体のしくみから、落ち着いて見ていきましょう。
原因をひとつに決めつけず、関係していることがらを分けて考えると、向き合いやすくなります。
骨盤底筋(=尿道をしめる筋肉を含む、骨盤の底にある筋肉のこと)は、ふだん膀胱や子宮などの下にあります。
ただ、体の奥にあって、ふだんは意識しにくい場所でもあります。
日本泌尿器科学会の一般向け解説によると、骨盤底筋がゆるむことで尿が漏れる「腹圧性尿失禁」は、加齢や出産をきっかけに起こることがあるとされています。
これは、体がそれだけ大きな仕事をやりとげた証でもあります。
腹圧性尿失禁(=お腹に力が入ったときに尿が漏れること)は、重い物を持ったとき、走ったりジャンプしたとき、咳やくしゃみをしたときなどに起こります。
日本泌尿器科学会は、これは女性の尿失禁の中で最も多いタイプだと説明しています。
さらに同学会の解説では、40歳以上の女性の4割以上が尿失禁を経験しているとされています。
「自分だけかもしれない」と感じていたことが、実は珍しくないと分かるだけでも、少し肩の力が抜けるかもしれません。
とはいえ、尿もれの程度や続き方は人それぞれです。
気になる場合の相談先は、このあとの「受診を考えたほうがいい目安」でお伝えします。
ここがこの記事の中心です。
特別な道具がなくても、今日から始められることがあります。
日本泌尿器科学会は、軽い腹圧性尿失禁では、骨盤底筋訓練によって症状の改善が期待できると説明しています。
やり方そのものは、とてもシンプルです。
① 息を吐きながら、肛門や膣のあたりを、体の内側にそっと引き上げるように締めます
② 少しのあいだ締めたら、力をふっと抜いて、ゆるめます
③ 締める・ゆるめるを、無理のない範囲でくり返します
あおむけ、座った姿勢、立った姿勢と、いろいろな体勢でできます。
歯をみがきながら、お子さんの寝かしつけのあとに、といった「ながら」でも取り入れやすいんですよね。
痛みがあるときや、産後まもない時期は無理をせず、体調を優先してください。
持病がある方や治療中の方は、始める前にかかりつけの医療機関に相談すると安心です。
トレーニングとあわせて、肌あたりをやさしく保つ工夫も取り入れてみましょう。
・ぬるま湯で、こすらずにやさしく洗うという方法があります
・下着や衣類で蒸れを感じるときは、通気性のよいものを選ぶという工夫もあります
これらは「こうすれば必ず変わる」というものではなく、心地よく過ごすための工夫のひとつです。
気負わず、できそうなものから取り入れてみてくださいね。
よかれと思ったケアが、かえって肌の負担になることもあります。
・痛みを感じるのにトレーニングを続けるのは避けて、いったんお休みしてください
無理をしないことも、立派なセルフケアのひとつです。
ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。
毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。
デリケートゾーンを毎日の入浴でやさしく洗い、清潔に保ちたい方のためのウォッシュジェルです。
デリケートゾーンの乾燥が気になり、毎日の保湿ケアをやさしい使い心地で取り入れたい方に向けた乳液です。
このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。
肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
正直にお伝えすると、セルフケアでできることには、線引きがあります。
ここを知っておくことが、遠回りを防ぐことにつながります。
日本泌尿器科学会によると、骨盤臓器脱では、軽度(ステージⅠ・Ⅱ)の場合は骨盤底筋訓練によって症状の改善が期待できますが、中等度以上(ステージⅢ・Ⅳ)では改善がほとんど得られないとされています。
つまり、トレーニングはあくまで「整える習慣」であって、進んだ状態を元に戻す医療の代わりにはならない、ということです。
尿もれや下がる感じが生活に影響するほどであれば、医療機関で相談できる選択肢もあります。
尿もれや何かが下がってくるような感じがある場合は、自己判断で済ませず、泌尿器科で相談してください。
その目印として、次の「受診の目安」を見てみてください。
尿もれや何かが下がってくるような感じがある場合は、症状の程度にかかわらず、泌尿器科で相談してください。
・くしゃみや運動のときの尿もれが続いて、生活に支障を感じる
・何かが下りてくるような感じがある、または入浴中に陰部にピンポン玉のようなものが触れる
・下がる感じに加えて、腰の重さや、尿が出にくい・残っている感じなどの不調もある
・「年齢のせい」「産後だから」とあきらめかけているけれど、本当は気になっている
これらに当てはまらなくても、気になる症状や不安があれば、相談して大丈夫です。
日本泌尿器科学会は、尿もれや「下がってくる感じ」について、恥ずかしがったり年齢のせいとあきらめたりせず、泌尿器科専門医に相談するようすすめています。
産後の体の変化が気になるときは、出産した産院や、かかりつけの産婦人科に相談するのも一つの方法です。
妊娠中の方や産後まもない方で気になる症状があるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡してくださいね。
「こんなこと相談していいのかな」と思うことこそ、相談していい内容です。
そう思えるだけで、一歩がぐっと軽くなります。
セルフケアでできるのは、骨盤底筋をきたえたり、日々やさしく整えたりすることです。
「元どおりに戻す」と約束できるものではなく、変化の程度には個人差があります。
気になる状態が続くときは、受診を目安にしてくださいね。
感じ方には個人差が大きく、はっきりした期間をお伝えするのは難しいところです。
尿もれが続いて気になる場合は、続けながら、一度相談してみてください。
いいえ、そんなことはありません。
日本泌尿器科学会は、年齢的なこととあきらめず、泌尿器科に相談するようすすめています。
状態に応じた向き合い方があるので、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
日々の洗浄などのケアと、尿もれや骨盤臓器脱が疑われる症状への対応は分けて考えることが大切です。
尿もれや何かが下がってくるような感じがある場合は、泌尿器科で相談してください。
尿もれや下がる感じなど、体の内側の不調が気になるときは、セルフケアと並行して、受診も選択肢に入れてみてくださいね。
フェムケアでできるのは、骨盤底筋をきたえる運動と、日々やさしく整える習慣です。
手術のような「矯正」とは別のもので、進んだ状態は医療の領域になります。
尿もれや下がる感じが続くときは、あきらめずに泌尿器科へ。
ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。
フェムケアの情報は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてくださいね。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考