フェムケアソープは必要?まずは結論から

最初に、結論からお伝えします。

フェムケアソープは、デリケートゾーンの外側(外陰部)をやさしく洗うための洗浄料です。

そして、これは「必ず使わなければいけないもの」ではありません。
お湯だけで洗う方法もありますし、洗浄料を使ってケアする方法もあります。

大切なのは、アイテムを増やすことよりも、ゴシゴシと強く洗わないこと。
やり方しだい、という部分が大きいんですよね。

厚生労働省の研究班が運営する情報サイト「ヘルスケアラボ」によると、おりものや外陰部のちょっとしたかゆみは、それ自体が病気というわけではないとされています。

ただし、油断は禁物です。

おりものの色やにおい、量に、いつもと違う変化があるときは、体からのサインかもしれません。
その場合は、セルフケアで様子を見るのではなく、婦人科に相談してください(くわしい目安は後半で説明します)。

知っておきたいデリケートゾーンの基礎知識

やさしいケアがなぜ大切なのか。
その理由は、デリケートゾーンのしくみを知ると見えてきます。

腟には「自浄作用」があります

腟(=体の内側にある産道の部分)には、自分をきれいに保つ力がもともと備わっています。

ヘルスケアラボによると、腟の中はpH4前後の酸性に保たれていて、外からの菌が侵入したり繁殖したりするのを防いでいます。
この働きを「腟の自浄作用(=腟が自分で清潔を保つしくみのこと)」といいます。

だからこそ、ケアをするときは外側をやさしく、というのが基本の考え方になります。

おりものにも大切な役割があります

おりものを「不快なもの」と感じている方もいるかもしれません。
でも、おりものにはちゃんと意味があります。

ヘルスケアラボによると、おりものは腟の中を酸性にして適度な潤いをもたせ、細菌などの侵入を防ぐ大切なものとされています。

正常なおりものの色は透明から白色で、下着について乾くと薄黄色に変わり、においはかすかに甘酸っぱいことが多いと説明されています。

自分のふだんの状態を知っておくと、変化にも気づきやすくなりますよ。

ムレやすい環境も関係します

ヘルスケアラボによると、ナプキンを長時間使い続けることが、腟炎に関係することもあるとされています。

ムレが気になるときは、通気性のよい下着を選ぶ、シートやナプキンをこまめに替える、といった工夫を取り入れてみる方法があります。

今日からできる!やさしい洗い方と選び方

ここが、この記事でいちばん丁寧にお伝えしたいところです。
むずかしく考えず、「やさしく・ほどほどに」を意識してみてください。

洗い方の手順(外側をやさしく)

ケアの一例として、洗い方の流れを紹介します。

① 洗浄料を手のひらでよく泡立てる

② 外陰部(=デリケートゾーンの外側)を、泡でなでるようにやさしく洗う

③ ぬるま湯で、泡が残らないように洗い流す

④ やわらかいタオルで、こすらずに押さえるように水分を拭き取る

ポイントは「こすらない」こと。

腟の内側には自浄作用があることをふまえ、ケアは外陰部にとどめる、という考え方もあります。
腟の中まで洗浄料で洗う必要はない、ととらえておくとよいかもしれません。

見直したい、避けたいケア

次のようなケアは、見直してみる価値があります。

・ボディソープやタオルで、強くこすり洗いする

・熱いお湯を、勢いよく長く当てる

・気になるからと、一日に何度も洗う

・腟の中まで洗浄料で洗う

正直なところ、ほどほどがちょうどいいんですよね。

自分に合うソープの選び方

選ぶときは、むずかしい効果の話よりも、「続けやすさ」と「心地よさ」を基準にすると、迷いにくくなります。

・肌あたり:なでるように洗える、やわらかい泡立ちかどうか

・香り:好きな香りか、または無香料か。
好みで選んでよい部分です

・使い心地:泡で出るタイプか、自分で泡立てるタイプか

・続けやすさ:容量や詰め替えの有無など、無理なく使い続けられるか

デリケートゾーンに触れるものなので、まずは少量から試して、自分の肌が心地よいと感じるものを見つけてみてくださいね。

フェムケアそのものが初めてという方は、全体像をつかむところから始めるのもおすすめです。

毎日のケアに取り入れやすいアイテム

ここからは、FemLifeで取り扱っているアイテムを紹介します。
いずれも毎日のお手入れに使うもので、症状を治したり、体の状態を変えたりするものではありません。

フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL

毎日のデリケートゾーンをやさしく洗いたい方や、全身をやさしい使用感で洗いたい方に向けた弱酸性の泡ソープです。

フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL

フェミニン シフォン ソープ <ローズ&イランイラン>220mL

¥3,550税込

インティマM デリケートゾーン ウォッシュジェル マリーゴールドの香り 500ml

デリケートゾーンを毎日の入浴でやさしく洗い、清潔に保ちたい方のためのウォッシュジェルです。

インティマM デリケートゾーン ウォッシュジェル マリーゴールドの香り 500ml

インティマM デリケートゾーン ウォッシュジェル マリーゴールドの香り 500ml

¥2,680税込

YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料

デリケートゾーンをやさしく洗いたい方に向けた、無香料タイプのフェムゾーン用ソープです。

YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料

YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料

¥3,630税込

このほかのアイテムは、ソープ・ウォッシュの一覧にまとめています。

肌に合わないと感じたときは使用をやめ、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。

セルフケアで変えられないこと

ここは、この記事でもっともお伝えしたい部分かもしれません。

一方で、ヘルスケアラボによると、体調や女性ホルモンのバランスが崩れると腟の自浄作用が低下し、腟炎を起こすことがあるとされています。
かゆみ・におい・おりものの変化の背景に、こうした体の中の要因が隠れていることもあります。

腟炎が疑われる場合は、洗い方やソープの変更だけで対処しようとせず、婦人科で相談してください。

ここから先は、医療の出番。
「セルフケアでよくならないのは、ケアが足りないからではない」ということは、ぜひ覚えておいてほしいです。

だからこそ、次の「受診の目安」が大切になります。

こんなときは婦人科へ。
受診の目安

おりものや外陰部にいつもと違う変化がある場合は、自己判断で様子を見ず、婦人科に相談してください。
次のような場合は、腟炎などの病気が隠れている可能性があるため、婦人科を受診してください。

・おりものの色が、緑・黄・茶色など、いつもと違う

・強いにおいがある、または量がいつもよりずっと増えた

・生理中ではないのに、おりものに血が混じる

・ヨーグルトやカッテージチーズのようなおりものと、強いかゆみがある

ヘルスケアラボによると、おりものの色が緑・黄・茶色だったり、強い臭いがあったり、量がすごく増えたりした場合は、腟炎を疑うとされています。
また、生理中でないのに血が混じる場合は、子宮頸がんや子宮体がんなどの可能性もあると説明されています。

ここに当てはまらなくても、気になる症状や不安があるときは、相談して大丈夫です。

デリケートゾーンの悩みは、婦人科で診てもらえる、ごく一般的な相談ごとです。
恥ずかしがらなくて大丈夫。
早めに相談することが、安心への近道になります。

なお、妊娠中の方、産後まもない方、持病がある方、治療中の方は、自己判断をせず、まずは主治医に相談してください。
気になる症状があるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡してくださいね。

よくある質問

ボディソープで洗ってはいけないの?

いけない、と決まっているわけではありません。
ただ、腟の中にはpH4前後の酸性を保つ自浄作用があると、ヘルスケアラボでは説明されています。

ケアは外陰部にとどめ、こすらずやさしく洗う、という方法が一例です。
腟の中まで洗浄料で洗うのは避けたいところですね。

フェムケアソープは毎日使ったほうがいい?

使う頻度に、決まった正解はありません。
肌の心地よさには個人差があります。

「洗えば洗うほどよい」というものではないので、やさしく・ほどほどに、を意識してみてください。

おりものが気になります。
洗えば減らせますか?

おりものは、腟を酸性に保って菌の侵入を防ぐ大切なものだと、ヘルスケアラボでは説明されています。
無理に減らすものではありません。

ただし、色・におい・量に、いつもと違う変化があるときは、婦人科を受診してください。

妊娠中や産後も使えますか?

妊娠中・産後の体はデリケートです。
新しいケアを取り入れる前に、まずは主治医に相談してください。

かゆみやおりものの変化など気になる症状があるときは、次の健診を待たずに、かかりつけの医療機関へ連絡を。

かゆみがあるとき、受診した方がいい?

ちょっとしたかゆみは、それ自体が病気とは限らないと、ヘルスケアラボでは説明されています。

かゆみの程度だけで病気の有無を判断することはできないため、気になる症状がある場合は婦人科に相談してください。

とはいえ、かゆみが強い、繰り返す、おりものの異常をともなうといった場合は、早めに婦人科へ相談してくださいね。

まとめ

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

・フェムケアソープは外陰部をやさしく洗うための洗浄料。
必ず使うものではなく、こすらずやさしく洗うことが基本です

・腟には自浄作用があり、おりものにも大切な役割があります。
ケアは外側にとどめるのが考え方の軸です

・かゆみ・におい・おりものの変化が気になるときは、セルフケアで抱えこまず、婦人科に相談を

デリケートゾーンのケアは、自分の体をいたわる時間でもあります。

フェムケアのアイテムや情報をもっと見てみたい方は、FemLife(フェムライフ)のトップページものぞいてみてくださいね。

※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。
気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

参考

・女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班)「おりもの・かゆみ」

・女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班)「おりものが気になります。
デリケートゾーンのかゆみがひどいです」